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プリンスリーグ北海道 その2

2012.08.27.Mon

    2試合目も前半で退散して、最初のピッチへと戻る。去年もそうやったけど、プリンス北海道のこの日程は僕らみたいなマニアには非常にありがたい。西ピッチ10,12時、東ピッチ11,13時とk.oの時間に差がある。
    移動も手軽で徒歩数秒。うまくスタメンを揃えることが出来るのでありがたい。
    札幌第一高校
     9稲田浩平③ 
     4桜庭駿太① 
    10志田尚弘③8紀井秀斗③
    7藤根直道③12及川拓③
    18河野悠哉②2上田顕世③
    5小松嵩幸③3羽二生健汰③
     1加藤聡一郎③ 

    札幌新陽高校
    18永澤勇人② 9田村拓也③
    8齊藤碧③10金澤修③
    7池田一起③6中島拓人③
    4永井聖一郎③2平山耕太郎③
    3兼平大②5青山翔汰②
     1高橋直也③ 

    そんなこんなで3試合目へ。2位につける札幌一高と昇格組の新陽との一戦。
    試合は藤根、及川のダブル左利きボランチを中心にリズムを掴み、シンプルに前線へ展開。
    走力とパワーを備えた稲田が受けると裏街道でゴール前まで進入するも、
    新陽DFの身体を張った守りに拒まれ、シュートまで持ち込めない苦しい状況が続く。

    15分、新陽。左サイドでのスローインから齊藤が軽く中へドリブル。中央の永澤へとパスを繋ぎ、後方の金澤へとポスト。距離は少しあったものの、前目に出ていたGKの位置を見てロングシュート。枠の上。
    17分、第一。速攻から右サイドを志田が抜け出し、中へパス。
    PA中央で稲田が崩れながら右足で合わす。GKの逆をつくも、足を伸ばしてセーブ。
    22分、第一。右サイドからのスローインを受けた藤根が中へドリブルで進入。
    相手DFを一人かわしたところで右の志田へと戻す。素早くシュートを狙うもDFに当たりCKに。
    25分、第一。左サイド高い位置での志田のスローが誰も触ることなくPAに入る。
    このボールを桜庭が受けに入るも、潰される。こぼれ山をフリーの河野がシュートもDFがブロック。

    最終的には2対2となった試合だが、前半時点ではお互いに決定機を欠きスコアレス。
    開始当初、第一は稲田が裏への強引な突破でチャンスメーク。次第に相手に警戒され出すと、
    今度は志田が2列目を自由に流れてパスを引き出すと鋭いドリブル突破から攻撃に絡みだした。
    対する新陽で目を引いたのはボランチの池田。ボールを奪うとDFラインまで落ちて、ポゼッションのリズム作りに落ちる。ボールが回りだしたところでスルスルと前方へ駆け上がり、今度は高い位置でリズムを作る。
    決して派手な選手ではないと思うが、潤滑剤としての貢献度が非常に高い選手だった。

    北海道大谷高校室蘭
    13吉田光希② 9内山北斗③
    14平塚悠知①12向中野創平②
    15中村哲也②6松崎友裕③
    7佐々木誓哉③2黒田勇統③
    5長屋燎③10広瀬智行③
     1福澤英昭③ 

    札幌光星高校
    10若原滉毅③ 9鑓水優介③
    11笠見尚汰③32野崎佑太②
    7原田幸志郎③29田山大修②
    16松本将史③2茂泉悠希斗③
    4大西醇③27財前優一②
     1福永浩哉③ 

    本日、最後の試合。北海道大谷室蘭高校はこれまでの室蘭大谷である。
    来年度から登別大谷を統合するのに先駆け、今年からこの名称となっている。
    キックオフ開始直後、布陣をメモるよりも前に試合が動く。
    3分、室蘭。平塚が左サイドを切り崩し、先制点をゲット。
    13分、室蘭。中盤での混戦から中村がDF裏へとパス。吉田が抜け出してシュートもGKが前に出てセーブ。
    16分、室蘭。左サイドからのスローインを受けた平塚がドリブルで中へ切り込みゴール前へパス。
    内山が合わしに行くも、後方へスルー。外から飛び込んだ向中野がスライディングで押し込み追加点を奪う。

    1,2点ともに絡んだのはルーキーの平塚。けが人の関係などもあるものの、開幕から出場を続けている。
    左足でのパス精度が高いだけでなく、上半身をうまく使ってボールを運べることも出来る。
    まだまだ課題も多く残るが、すでにCKとFK、全てのセットプレーを任せられているように期待は大きい。

    19分、室蘭。右サイド向中野からのパスを中央で内山が受けて、左へ展開。
    このパスを平塚が受けると、寄せたDFをドリブルでかわし、シュート。GKが弾いてCKに。
    24分、室蘭。自陣左から佐々木が前線へフィード。内山がDF裏へと抜け出しシュートも枠の右へ。
    27分、光星。右サイド茂泉から右へ開いた若原へ。素早く中の原田へは叩くと、
    ドリブルで前進してから前線へスルーパス。鑓水がフリーで抜け出しシュートも右ポスト直撃。
    こぼれ球は相手DFの足元に入り、CKに逃げられてしまう。

    徐々に自分たちのペースが出てきた光星だったが、30分、室蘭がダメ押し点を決める。
    相手の攻撃を福澤が防ぐと、前線へ素早くキック。受けた吉田がゴール前へ落とすと、
    このパスを吉田が左へ流れながらシュート。このボールが右上に決まり、リードを広げる。
    その後も、室蘭が攻め続けて前半が終了する。

    後半に入っても室蘭の攻撃は続く。60分、自陣でのボール奪取から右サイド途中出場のDF深井祐希①が
    素早く前線へ展開。内山がフリーでゴール前へ抜け出し、ゴール右上に叩き込み、4点目。
    72分、室蘭。エリア左から吉田がドリブルで仕掛ける。PAに入った所でMF斉藤塁②に倒されPK獲得。
    このPKを吉田が左隅を狙ったが、福永がきっちストップ。4-0で室蘭の勝利となった。

    45分ずつの観戦では何とも言えない部分があるとは思うが、今年の室蘭はタレントは揃っている。
    内山、吉田の2トップは裏への飛び出しだけでなく、自ら仕替えていくことも出来る。
    2列目では中村、平塚の下級生に加え、小栗和也③という力のある上級生もいる。
    課題とされていた守備では181cmと高さのある広瀬を前線からコンバート。
    まだディフェンスに慣れない部分もあるが、ポテンシャルの高さは感じられた。
    今年はおもしろいと思うが、対抗馬はたくさんいる。
    冬での再会を願うチームの一つではあるが、果たしてどうなるだろうか?
    北海道のサッカーも、なかなかおもしろい。
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    プリンスリーグ北海道 その1

    2012.08.19.Sun

      北海道生活3日目、デベロップを観終えて、帯広からバスで3時間。札幌へと到着。
      カプセルホテルで疲れをとり、4日目はプリンスリーグを観に東雁来へと向かう。
      時計台近くのバスターミナルからバスに揺られること約20分、目的地へ到着。
      この東雁来にはクラブハウスと天然芝、人工芝を備えた札幌サッカーアミューズメントパークという施設に加え、
      コンサドーレのグラウンド、人工芝2面の東雁来公園のサッカー場と5面ものグラウンドが広がる。
      アミューズメントパークではこの日、U-12の国際大会が開催。
      プリンスの親御さんを含め、賑わいを見せていた。

      札幌創成高校
      10中川航希③ 15中野夢斗③
      4能戸信也③19大見敦基②
      20安達壮太②8浅生拓哉③
      14柳隆誠③5吉田健助③
      21按田錬②2鷲谷直人③
       23中川健聡① 

      登別大谷高校
      10三浦将也③ 11佐藤央③
      14山上勇樹③6小笠原翔③
      7由利健悟③8杉本修③
      9吉田知順③2鈴木亜斗夢③
      5鈴木渉悟③17上河健太③
       1輪島和哉③ 

      まずは数年前から人工芝グラウンドを作るなど強化を始め、着実に力をつけ始めている札幌創成と、
      今年度限りで室蘭大谷高等学校に統合され、廃校となる登別大谷との一戦。
      今年で最後ということで、部員は3年生の20人のみ。GKの上河がCBに入るなど、層の薄さをやりくりで凌いでいる。

      開始早々、チャンスを作ったのは創成。1分、DFからのクリアボールが左サイドの中川に入る。
      ドリブルでPAに持ち込んでシュートを打つも右ポスト直撃。こぼれ球を狙うも触れずにラインを割ってしまう。
      10分、今度は登別。右サイドでスローインが中央に入り、走りこんだ由利がミドルもGKの正面。
      11分、登別。右サイドでのスローインからパスを繋いで左へ展開。
      山上がフリーでシュート。ゴール右下を突くも、GKが好反応でCKへ逃げる。
      16分、創成。ハーフウェーラインでのFK。ゴール前に入ったボールがDFと混戦になるも、
      中川がヘッドでDFの裏へと落とし、抜け出した中野がダイレクトシュートも右ポスト直撃。
      中川が素早くPA右で拾って、キープからフォローに寄った大見へ。中へ低いクロスを入れるもDFがクリア。
      27分、創成。右サイドのスローインから中へパス。PA左へ流れ、フリーの柳の元へ。
      もたつきながらもシュートを狙うもGKの正面。GKが弾き、CKに。
      33分、創成。中盤での揺さぶりから左サイドを上がった柳の元へ。
      ダイレクトで上げたクロスが風に乗ってゴール前に入り、大見が合わすも大きく枠の外へとそれていく。
      35分、登別。自陣左えのカットから一気にロングボールを前線へ。
      佐藤が受けて、ドリブルでPA進入を仕掛けるも、按田に倒され、FK獲得。自ら直接狙うも枠の左。
      38分、創成。中川のドリブル突破からFK獲得。PAに低く入れたボールを中野が滑りながら合わす。
      右に逸れるたシュートが安達の足に当たりゴール方向へと向かったが、勢いなくDFがクリア。
      45分、登別。左サイドからのスローインを小笠原がうまく身体を使い、
      中へ切り込み、ダイレクトでシュート。ゴール右上に決まったと同時に前半を終える。

      先制を許したものの、ペースは創成。前線の中野を基点に、
      切れ味鋭いドリブルとアイディアを備えた中川が周囲を動き、チャンスメーク。
      後方からも本職は中盤ながらも、DFに挑戦中の按田が左足でリズムを作る。
      GKの中川も反応の速さなど良い部分が多かったが、レギュラーはもう1人の1年生,石井滉人。
      去年、スプレッド・イーグルで良いなと思った選手だが、現在は怪我中。
      後ろに不安があるというものの、伸び代も多く、今後に注目出来そうなチームである。

      登別大谷で目を引いたのは由利。過去にナショトレU-14にも入っていたボランチである。
      セットプレーは左で蹴っていたが、ゲームの中では右足でもしっかり蹴れていた。
      精度と威力を備えたキックできっちりゲームの基点となる彼の出来が登別大谷の鍵となりそう。

      帯広北高校
      10北本勇人③ 11藤川健也③
      6影山遼介③2松浦恒一郎③
      7村田亨③14佐藤翔太③
      12関口帝史③3横山拓也③
      5大竹亮司③4高橋怜央③
       1上田築③ 

      北海高校
       55桃井達郎③ 
       73鳥居翔太① 
      42股村健人③32長尾誠也③
      30永井幹太③33蛭田来也③
      68中川康平①40笠原健生③
      46松浦叶典③84野田健太郎②
       1山本貴大③ 

      前半で切り上げ、隣のピッチへ。今度は帯広北と北海の一戦。
      9分、帯北。左サイドでのカウンターが防がれるも相手のロングボールを右サイドでカット。
      素早く左へ戻し、影山がゴール左下を狙うもGKが弾きCKに。
      12分、北海。右サイドを速攻で突いて、中央の永井へ。左サイドの股村へ預け、彼のボールキープから
      中川のオーバーラップを誘い込む。深い位置で受けた中川がクロスを入れるもDFにブロックされCKに。
      13分、北海。左サイドでパスを受けた永井が右サイドで大きく展開。フリーで受けた長尾がダイレクトで
      中へ折り返し。ニアで桃井が合わすもバー直撃。セカンドボールを狙うもDFにクリアされCKに。
      16分、帯北。右サイド藤川のスローインがPAに入る。相手DFがヘッドでクリアを狙うも短く、北本の足元へ。
      素早く右サイドへ流れて、相手を交わし、左隅にシュートを流し込み、帯北が先制する。
      20分、北海。相手のクリアを永井がハーフウェーライン付近からダイレクトで弾き返し、左へ展開。
      股村が素早い反転から前を向き、ゴール右隅を狙うもGKが好反応を見せてストップ。
      26分、帯北。右サイドでボールを持った藤川から後方へ戻し村田がボールキープ。
      オーバーラップしてきた横山へと預けて、中央の北本へ。
      ドリブルで中央を抜けて行き、ミドルでゴール上を狙うもGKがパンチングでCKに。
      31分、帯北。中盤でのボール回しから左サイドを狙うも、関口が詰まり中央でフォローに入った佐藤へ。
      佐藤がPA前へボールを流すと影山が左足で、ゴール左上を突いて、2点目を獲得。
      34分、帯北。後方からのフィードを前線で北本が後ろへ落とし、影山へ。
      ここから右足でエリア左へ展開。勢いのないパスだったが、DFの間を通り、
      PA左へ入った所でフリーの藤川の元へ。GKとの1対1を冷静に右隅に決めて、リードを広げる。

      前半を終えて3-0。スコア通り帯北の攻撃陣の調子が良かった。
      去年から出場機会を得ていた藤川、北本の2トップに左サイドから
      中へ右へ自由に流れるレフティーの影山が攻撃に絡み、厚みのある攻撃を仕掛ける。
      彼らのスイッチを入れるのは同じくレフティーの村田。後方から繋いだパスをシンプルに叩きながら、
      前へ出て、ここぞのタイミングで相手が嫌がる位置にパスを通す。左利きながら右足が使えるのもまた良し。

      北海は観た感じではどこが悪いかは分からなかった。個々の調子が良くないようだが、能力の高さを感じる選手はいた。前線の桃井は本職ボランチの選手。ガタイの良く、ボールが良く収まる。この良さを生かすため前線で器用されている。181cmと高さもあるので、FWらしさを身につければおもしろい存在になりそう。
      中盤で存在感を放ったのは永井。左利きのボランチ。2列目のボールを左右へ流れて、受けてサイドチェンジでリズムを変える。この日はドリブルのキレを失っていたが、股村もドリブルのキレ味が鋭い好選手。
      後半戦及び、選手権での巻き返しに期待したい。

      プリンスリーグ四国 松山商業高校 対 徳島ヴォルティスユース

      2012.06.30.Sat

        2試合目はピッチ片面だけ。あ、そうそう。4日(水)発売のエルゴラでプレミアの京都U-18対富山第一の試合レポと富山第一の躍進のワケというコラムを書かせてもらっています。こちらもよろしくお願いします。
        松山商業高校
        10川染拓樹③11濱本広輝②
         24越智勘吉① 
        8西村郁也②15玉井勝也③
         13荒井一② 
        12小木曽正悟②2小池高弘③
        6本郷友崇③4木田航矢②
         17野本直樹③ 

        徳島ヴォルティスユース
        9大西泰登③ 6板野能己①
        14茶納直樹①11田中智史③
        8巽拓也②19葭本有優任①
        5姫田泰成②15山口直哉①
        4小栗龍太郎①3窪田幹久③
         21渡辺遥大② 

        開幕から大敗を繰り返し、下位に沈む徳島ユース。去年のエースだった西岡田も勉強のため退団。
        もともと、ここ数年、Jr.ユースから外部へ選手が流れていたこともあって、人が少ない。
        登録は20人。この試合もベンチ入りメンバーは3人のみという状況。
        普段からJr.ユースから選手を呼んで層の薄さを補っている状態だ。
        松山商業はこの日、異常事態が起きていた。プログラムに掲載されているGKは2人。
        のはずが、どちらもいない。野本は登録はDFの選手。急造GKで試合に挑むことになった。


        まずは8分、徳島。前からプレスをかけて相手GKのキックミスを誘発。
        このボールを板野が拾ってシュートも枠の上。
        14分、松山商業。右CKをゴール前で木田がヘッドであわすも枠の上。
        14分、松山商業。後方からのパスを受けた濱本が相手DFをかわしシュート。
        左下の良いコースをつくもGK渡辺がファインセーブ。
        弾いたボールを川染が押し込むも渡辺が再度、素早いセービングを見せて防ぎきる。
        16分、松山商業。越智がエリア中央から右サイドのスペースへとスルーパスから玉井が走りこんで中へクロス。
        川染が頭で合わせに行くもGK渡辺が先にパンチ。こぼれ球が混戦になるも飛び込んでキャッチ。
        17分、松山商業。後方からのパスを川染がダイレクトで後ろへ戻し西村。
        ここからDF裏へとフワリとパス。走りこんだ川染がPA左で受けて中へマイナスのパス。
        越智がフリーでシュートを打つも右に逸れていく。
        25分、徳島。葭本と大西で右サイドの狭いエリアを繋いで逆サイドへ大きく展開。
        上がった姫田が受けて中へ素早くクロスを入れる。DFに当たったこぼれを巽が広い、左へリターン。
        姫田が再び中へボールを送るも、生かせず。
        27分、徳島。姫田が前に出て縦へパス。相手に奪われるも大西が奪って中へパス。
        板野が相手DFのブロック前で受けてシュートを狙ったが枠の上。
        31分、松山商業。右サイドでFKを獲得。小池がフワリとゴール前に入れたボールを相手DFがクリアミス。
        PA左でこぼれ球を濱本が拾って、右上にシュートを決める。
        35分、徳島。サイドで開いて受けた大西が縦の板野へとパス。
        中への折り返しを大西がダイレクトでシュートもDFに当たりCKに。
        36分、徳島。小栗が川染に後ろから突っ込んでイエロー。
        45分、松山商業。越智のスルーパスから右サイドを玉井が抜けて中へ低いクロス。
        ニアで濱本がヘッドで合わせて、2点目を奪って前半を終える。
        このまま終わるかと思われた45+1本、徳島。キックオフのボールを板野、葭本と繋いで右サイドへ展開。
        フリーで受けた田中のクロスをゴール前で大西がヘッドで合わせて、2-1で前半を終える。

        スコアこそ2-1だが、展開はまったくの互角。
        松山商業が玉井、小池と精度の高いクロスを入れられる右サイドから前線へと決定機を作る。
        10番を背負いキャプテンを務める川染もおもしろい存在。頻繁に引いて、高い技術を生かし基点を作る。トップ下のルーキー越智のちょこまか動いてアクセントになっていた。

        徳島はボランチを中心にサイドハーフへ展開。効果良く上がる姫田を交えてサイドを突いて、
        2トップへと繋ぐも決定機まで持ち込めず。急造GKの野本もベンチもホッと一安心といった感じだった。

        47分、徳島。相手のロングフィードをGK渡辺が足で処理。自陣中央の葭本へと預ける。
        ここから左に展開し、姫田が前線へフィード。PA手前で受けた板野がドリブルから大西とスイッチ。
        大西が後ろ向きの体勢から振り向き様にシュートを打ち、これが右隅に決まって同点に。
        51分にも徳島。右サイドでのFKを田中が素早く縦へとパス。
        巽がゴール前に送ったパスを大西が合わせて、徳島が逆転。
        84分にも右サイドの田中からPA左寄の板野へとパス。ゴール前に落としたボールを
        大西が決めてハットトリック達成。終わってみれば2-4で徳島ユースが勝利を掴んだ。

        前半こそ危ない場面がなく問題なく過ごせた野本だが、やはりシュートが枠を捕らえると難しい。
        本職ではないのでキャッチやバックパスの処理に甘さがあった。ただ、最後まで声を出していた姿勢は見事。
        前半、二度の決定機を防ぎきった渡辺との差が出てしまった一戦であった。

        プリンスリーグ四国 済美高校 対 香川西高校 & 松山工業 対 高松商業高校

        2012.06.30.Sat

          今週末は愛媛。新居浜への訪問です。去年は夜行バスで行ったのだが、夜行バスには新居浜着はなく、朝5時に今治到着。しかし、もちろん電車は動いておらず、周囲に時間を潰せる場所もないとう辛い思い出があった。
          今回はその経験を生かし、前泊での遠征を実行。前日の昼過ぎに新居浜に到着。
          しかし、ホテルまでが遠い… 炎天下の中、1時間ほど歩いてやっと到着。
          疲れのせいか、試合当日は予定していた起床時間に大幅に遅れてしまうという失態をしでかす。
          済美高校
           18真鍋将太 
          22村井駿斗①11大松慎③
          14溝渕一隼②7岡野純平③
           24藤家咲也① 
          5石崎大記②12加藤竜晟①
          4木村祐也②3平岡雄己②
           1岡田滉平② 

          香川西高校
          14近藤義剛③ 11藤岡航世①
          7箱崎裕也③19佐々木雄帆③
          8金沢裕平③6片倉冬威③
          5片山洋輝②2原田寛晃③
          23篠田裕一朗②4上原周平③
           1田中大貴② 

          タクシーという大人力を使ってなんとかキックオフ直前に到着。
          まずは前半、済美高校と香川西の一戦を観戦することに。
          1分、香川西。相手のキックオフのボールを奪い、素早く前線へと繋いで藤岡がシュート。GKセーブ。
          2分、香川西。左スローから箱崎が縦へ抜け出し中へクロス。
          GKがパンチで逃げたボールを藤岡が押し込むも枠の上。
          10分、香川西。左サイドを上がった片山が中へクロス。ゴール前で藤岡が合わせに行くも合わずDFがクリア。
          短かったこのボールを金沢が拾ってシュートを狙うも枠の上にそれる。
          12分、香川西。左サイドでのスローから箱崎が中へ低いクロス。相手GKとDFが反応。
          混戦のこぼれ球を金沢がきっちり拾って、右上に決める。香川西が先制。
          18分、香川西。金沢→前線の藤岡→左横の箱崎とワンツーで繋いで中央を抜けてゴール前へパス。
          GKの手前で近藤がスライディングで合わせに行くも枠を捕らえることができず。
          19分、香川西。自陣左でのFK。素早く片倉→金沢と繋いでゴール前の近藤へとパス。
          フリーの近藤が落ち着いて決めて、突き放す。

          ペースは終始、香川西。後方からパスにボランチ2枚が絡んでサイドへ展開。
          1対1の駆け引きで縦へ抜け出し折り返しを2トップが狙う。
          組み立て役の金沢、バランサーの片倉のボランチコンビに足技から急加速し抜け出す箱崎と中盤は充実。
          前線も1年時から出場を続ける近藤、後ろでは対人に強さを見せる篠田が各ポジションにタレントが揃う。

          苦しい展開となった去年のプリンス四国王者、済美は各ポジションから3年が抜けて作り直しの1年。
          ベンチを含め、3年はほとんどおらず、1,2年が中心のチーム。村井、溝渕ら
          力のあるタレントはあるが、まだ経験不足といったところ。速さのある香川西のアタックに苦しむ。

          23分、済美。右サイドでボールを奪った溝渕から左の村井へと展開。
          相手DFに囲まれながらも粘って中の真鍋へとパス。シュートを狙うもDFがブロック。
          24分、香川西。左サイドの箱崎から前線の藤岡→後ろのの金沢→右横の片倉とダイレクトと繋いでシュート。
          26分、香川西。相手のドリブルを金沢が奪い、素早く左サイドDFの間にスルーパス。
          近藤がフリーで受けてシュートを狙うも枠の右へ。
          33分、香川西。自陣でのカットから左サイドの箱崎へとパス。
          またぎを交えて行くぞ行くぞという素振りを見せつつ、縦へ2人連れて移動。
          CK付近に入った所で加速して2人かわし、ゴール前へパス。ニアで藤岡があわすもわずかに外。
          34分、香川西。相手DFのボール回しを前線から追い込んで近藤がカット。素早くシュートもDFがブロック。
          36分、香川西。中央でボールを持った金沢から前線の藤岡へとパス。ダイレクトでリターンを受けて、左へと展開。受けた箱崎がまたぎフェイントで相手かわし中へクロスもDFにあたってCKに。
          41分、済美。左サイドからのパスがゴール前に入る。
          両チーム入り乱れ混戦となったこぼれを大松がシュートするも田中が素早い反応を見せてセーブ。前半を終える。

          松山工業高校
          10久保圭輔③ 15野川倖来①
          9平本崚二②14西岡大輝②
          7栗林倫也②8白谷陽旭②
          3佐光周平③16小野滉介②
          4山崎翔平③6宮本昌栄③
           1大森伸平③ 

          高松商業高校
          10図子哲矢③ 11木村風世③
          9中野翔太③8西岡武留②
          6遠藤壮真③7石野高幸③
          5久保秀介②2川上樹③
          4加藤弘晃③3坂井達哉③
           1三好慶③ 

          後半はピッチを移動。総体出場を決めている松山工業対高松商業を観戦。
          前半4対0で松山工業がリードをしていたものの、後半からは高松商業が決定機を作る展開に。
          52分、高松商業。左クロスは相手DFがクリア。こぼれ球を木村が狙うも枠の外へ。
          53分、高松商業。右CKを石野がPA右に転がす。西岡が受けてシュート。
          DFに当たってコースが変わり、ネットを揺らす。
          61分、松山工業。前線からチェックに行った野川が相手を後ろから蹴ってしまいイエロー。
          84分、松山工業。PA右前で詰まった状態ところで、外で待つ西岡へパス。
          西岡がゴール前へと入れたボールを栗林が合わせたが、枠の外。
          90+3分。高松商業。自陣でのボール奪取から一気に前線へ展開。
          相手GKとDFの間に入ったボールに途中出場のFW阿部稜平③が抜け出しあわす。
          勢いはないものの、前に出たGKの脇をスルリ。DFがクリアに走るも追いつけずゴールに。4-2で試合を終えた。

          後半しか観れてないので全体は掴みにくい。ただ、高松商業の2トップは良かった。
          図子が前線で身体を張ってタメを作り、衛星役の木村が周囲を動いてかき乱す。
          中盤が中に絞って明けたスペースを駆け上がる右サイドバックの動きもアクセントになっていた。

          松山工業は監督いわく、「いつものあかん流れ。ミスから失点を重ねてしまう」とか。
          去年からスタメンを張っていたFW久保圭輔を軸に全員が2年の中盤とおもしろい部分がある。
          後は今日のように守備面。鍵となるのが白谷と栗林のダブルボランチ。
          去年は栗林が阪南へ進んだ松下佳貴と絶妙なバランスで攻守に貢献していたが、今年は栗林の孤軍奮闘が続く。
          DF裏へのカバーリングや前へ飛び出しての組み立てとボランチの作業を1人で抱え込んでしまったため、チームとしてのバランスを失っていた。総体を経験し、白谷も成長を見せている。
          このコンビがどれだけ成熟するかが今年の松山工業の鍵となりそう。
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          プリンスリーグ北信越 北越高校 対 新潟工業高校

          2012.06.10.Sun
          長岡遠征3試合目。当初は本来は14時15分キックオフだったはずが、アナウンスミスで15時15分へと変更。
          監督のお話をお聞きしたり、運営を手伝う帝京長岡の部員たちと話してキックオフを待つ。
          北越高校
           11高橋和眞② 
           10川合崇弘③ 
          7石塚有恭②9阿部一城③
          3森田智裕③2若原央門③
          21水野友貴③14上野潤③
          4長谷川修②16舛谷朔太郎②
           1渡邉笙② 

          新潟工業高校
           11本多力③ 
           7大瀧誠也③ 
          10大瀧貴史③14小田島淳②
          24佐久間敬大③6遠山玄太③
          5羽深紘生③12池上賢人②
          3今井十夢③4中野大貴③
           1大城弘毅③ 

          開始早々から新潟工業が一方的なペースで試合を進める。
          6分、左CK。大瀧誠が低くゴール前に入れたボールを中野がヘッドで無理矢理合わせて先制すると、8分には自陣左から羽深が大きく逆サイドへ展開。一旦、中央で大瀧誠が受ける素振りからスルーで右へ流し、フリーの小田島。ゴール前に出したパスをフリーの本多が豪快に決めて、素早くリードを広げる。
          11分、北越。左スローからPA右にボールが入る。高橋が抜け出しフリーでシュートもGKが弾きCKに。
          22分、新潟工業。ゴールキックから左の本多へ。中央で大瀧誠がパスを受けると縦へ抜け出しシュート。枠の右。
          24分、新潟工業。右サイドを上がった池上が深い位置からPA前にマイナスのパス。
          ダイレクトで大瀧誠がPA右に出して、高橋。ドリブルでDFとGK2人抜いて落ち着いてゴールに流し3点目。
          31分、今度は北越。エリア右でのFK。水野がゴール前に入れたボールを若原がヘッドもポスト直撃。こぼれ球を相手DFにクリアされるも長谷川がシュート。勢いはなかったものの絶妙なコースとなり相手DF誰も触れぬままネットを揺らす。
          逆転へ勢いに乗りたい北越だったが、34分にも新潟工業。ハーフウェーライン中央で相手ボールが入った所を池上がインターセプト。そのままドリブルで前に出て、一旦は本多へとパス。ダイレクトでPAにパスを送り、走りこんだのは池上。GKとの1対1を落ち着いて脇を狙ってネットを揺らし、新潟工業が4対1と大差で前半を終える。

          新潟工業は遠山、W大瀧を中心に少ないタッチでボールを素早く動かし、ピッチを広く展開する。観てていて感じるのは個々の判断力の高さ。受ける前にしっかり周囲を観ているので、状況状況に応じて、仕掛けるはたくの判断が良い。
          パスサッカーの中でアクセントになるのは羽深と本多。羽深はセットプレーのキッカーを務めるなど精度の高いキックが武器。+前に出て行くタイミングが良く、体勢を崩しながらも正確なボールを蹴れるのも良い。
          本多は身体を張って、ボールを収めることが出来る。左右中自由に動いて前線で時間を作る。
          柔と剛を兼ね備えたサッカーは観ていて、ホントに楽しかった。

          50分、北越。池上が右サイドをオーバーラップして中へクロス。反対サイドにボールが抜けて石塚がシュート。
          GKの反対を突くも素早く反応を見せて何とかセーブ。こぼれ球に反応するも生かせない。
          51分、新潟工業。エリア左でのFK。羽深がゴール前に低いボールを入れる。
          このボールが大瀧誠の肩に当たり、コースが変わってネットを揺らす。5対1に。
          55分、新潟工業。後方からのパスが前線の本多へ。寄せた相手DFを弾いてマイボールにすると右の小田島へ展開。
          中へあげたクロスをPA左で大瀧貴が頭で合わせて、6点目。
          点差を広げた新潟工業は選手を積極的に入替えながらも勢いは落ちない。
          84分、新潟工業。自陣左から羽深が前線へとフィードを入れ、PA手前で途中出場のFW阿部樹③の元へ。
          ダイレクトでPA左へと流し、これまた途中出場のFW青山天②が決めて、7対1。
          県のライバルを圧倒して、試合を終えた。スコアのように今年の新潟工業はおもしろい。
          去年から出ていた選手が多く今年が勝負の年である。夏は帝京長岡の壁に屈したが冬はどうなるか。
          新潟の壁を乗り越えれば、全国に大きなインパクトを残せるんじゃないかと期待してしまう。
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