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サヨナライツカ~ガンバ大阪 対 ヴィッセル~

2011.07.13.Wed

    7・13。幼少時代からガンバを愛して止まない一人の少年がまた一つ世界への階段を登った。
    本来ならば関西ダービーとして盛り上がる一戦だが、試合開始前から色合いは違った。
    マッチデープログラム、試合前のVTR、開始前から全てがバイエルン行が決まった宇佐美貴史一色。
    数量限定で用意されたメモリアルグッズも一部が開門直後に完売する勢いを見せていた。
    万博で見せる彼の最後の雄姿。キックオフ直前には、訪れた15,244人の観客一体となって、彼を迎え入れた。
    ガンバ大阪
    14平井将生 22李根鎬
    11宇佐美貴史10二川孝広
    25横谷繁23武井択也
    6下平匠21加地亮
    5山口智2中澤聡太
     1藤ヶ谷陽介 

    ヴィッセル神戸
    10ボッティ 11ポポ
    9ホジェリーニョ7朴康造
    18田中英雄8松岡亮輔
    21茂木弘人25石櫃洋祐
    5河本裕之4北本久仁衛
     30徳重健太 

    5分、ガンバ。後方からのクサビのパスを平井が叩く。ここから右サイドでボール回て中へゴロ。逆サイドの下平がミドルを打つもGKが弾きCKに。12分、右サイドに流れた根鎬が深い位置で粘って後方へパス。走りこんだ横谷がミドルを放つ。
    18分、ヴィッセル。松岡からDF裏へクサビのパス。朴がヘッドで後ろへ落としてボッティがミドル。

    立ち上がり、MF遠藤保仁の温存の影響か中盤でリズムが作れないガンバ。
    頼みの綱は根鎬。後方から右サイドへ流れた彼を狙い、突破からチャンスを作る。
    対するヴィッセルは両サイドMFが中に搾る動きとボッティの下がる動きで相手DFとボランチの間で受け基点を作る。
    高い位置まで持ち込むも、ホジェリーニョの持ちすぎがブレーキとなり、シュートまで持ち込めない。

    21分、ガンバ。根鎬の突破は止められたものの、平井が素早く拾ってロングシュート。
    38分、ガンバ。横谷のインターセプトから加地に開いて、素早くゴール前にクロス。根鎬がヘッドも大きく上。
    42分、ヴィッセル。松岡から右サイドへパス。DFの間に通り、フリーで受けた朴がマイナスのパスをゴール前に送るも誰とも合わず。43分、ヴィッセル。ゴールキックが前線のホジェリーニョへ。
    後ろに落としてボッティがグラウンダーのミドルを狙うも右に逸れる。
    終了間際の45分、ガンバ。ハーフラインから右サイド、フリーで開いた根鎬に渡り、ドリブル突破。
    PA手前から放ったシュートはGKの正面も、GKの弾いたボールを二川が詰めて先制点を奪った。
    中盤で回せないなりにガンバはDFラインからビルドアップし、両SBが高い位置をキープ。
    相手DFの隙を見てはサイドへ開く根鎬へボールを入れる。悪いなりにきっちりリードを得て前半を終える。

    ハーフタイム。ヴィッセルはホジェリーニョに代えて、MF森岡亮太を投入。

    47分、ヴィッセル。自陣からのロングボールがDFの間に通る。ポポが左に流れて、中へゴロ。朴が競りながら、合わすも枠の外。58分、ヴィッセル。右CKをクリアされるもPA手前で北本が素早くセカンドボールをキープ。
    縦の森岡とのワンツーで左を抜けてシュート。立ち上がり、ヴィッセルがチャンスを作るも、DF陣がしっかり対処。
    ピンチを耐えたガンバ。63分に観客が待ち望んでいたゴールがついに生まれた。
    ハーフライン付近でのカットから二川に渡り、DFの間へスルーパス。
    根鎬がうまく抜け出し、飛び出したGKを横目に絶妙な間合いでダイレクトでゴール前へ。
    ボールの先にはどフリーの宇佐美。落ち着いて無人のゴールへ流し込んで追加点を決めた。
    ゴールした直後、何度も何度も胸のエンブレムにキス。
    前半はプレーにほぼ絡むことなく消えていた彼だが、金承龍の投入と共に、FWに入った彼がここから動き出す。
    直後の67分、素早いリスタートからポポに決められ、1点差に詰められるも、78分、再び、宇佐美が魅せる。
    DFラインでのカットから加地。彼のパスを右サイドに開いた宇佐美が下がって北本の前でタッチ。
    素早い切り替えしで前を向いて急加速して突き放すと、そのままDFとGKの間へスルーパス。
    これを根鎬が合わせて3点目。直後にまたもや素早いリスタートから右を崩され朴に決められるも最終スコアは3-2。

    リスタートの悪さ、遠藤不在時のボール回しなど課題は残ったが、今日は関係なし。
    全てを忘れさせてくれる最高のプレーでガンバでのラストを締めくくった。

    試合終了後のセレモニー。両親と蘭夫人から花束を受け取った彼は「寂しい気持ちはありますけど、自分には夢があるので、それに向かっていかなければいけない」と力強く別れを告げたものの、目にはうっすら涙が。
    鳴り止まない宇佐美コールを背に、スタジアムを一周する姿もどこか足早でまるで涙を隠すようだった。
    それでも、自信が幼少の頃から通ったゴール裏に近づくにつれ、堪え切れずに何度も涙を拭う。
    サポーターから渡されたメガホンを手に「ガンバの全てを背負って、ヨーロッパで頑張っていきたい」と再度、高らかに。今度は“お前の為に買ってきたんだぜ!”と、用意されたハシゴに登って、ゴール裏に乱入。
    本人も交えて、再び宇佐美コールが場内に木霊する。時間にして30分くらいだろうか?
    彼がピッチを去るまでメインもバックもゴール裏も誰も席を立たない。皆が彼との別れを惜しんでいた。

    稲本潤一、宮本恒靖とガンバから海外へと渡ってきた選手はこれまでにもいた。
    その中でも、彼の存在は格別だ。幼少期からゴール裏へ通った彼を知る人もいる。
    入団直後から神がかり的な活躍を見せ、“都市伝説”とも呼ばれた彼を見ようとユースの試合へ足を運んだ人もいる。
    僕もそうだった。中学2年の時。彼と出会ってなかったら中学生のサッカーまで追いかけることはなっかったはずだ。
    誰もが幼かった彼の姿を知っている。初めて産まれたガンバの子どもとも言える存在かもしれない。
    からこそ、皆が最後まで声をからし、涙を流し、宇佐美コールを叫び続けた。
    別れは悲しい。でも、それは“バロンドールをとりたい”そんな彼の夢のためでもある。

    サヨナラまたイツカ。バロンドールプレイヤーとして、いいおっさんになったら帰ってきてね。
    そん時はまた、ガンバという父であり母であり仲間である皆で“宇佐美コール”で出迎えるから。
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