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若さって素晴らしい~高校総体滋賀予選 準決勝~

2011.06.03.Fri
今年行われる全中のサッカー競技を行うために滋賀県東近江市に出来た『布引グリーンスタジアム』。
収容人数は1800人と規模は小さいが去年10月に出来たばかりだけあり、全てピッカピカ。しかも、全席個席。
ただ、惜しいのがアクセス。近江八幡から近江鉄道に乗り換え、八日市で路線を代え2駅。
行きはそれに合わせて行くのでいいものの、帰りは1時間に1本の電車を待たないといけない…

11時キックオフに合わせ、最寄である近江鉄道・大学前駅には10時に到着。
“彼らについて行けば大丈夫だろう”そう思って、近江八幡からずっと一緒だった綾羽高校サッカー部についていく。
一つ目の交差点に差し掛かり、ふと疑問に思う。間違ってないか?そう思って、コンビニで地図を確認。
真反対じゃないか… 気がつくと、彼らはもういない。それなら教えてくれたらいいのに…
で、同じコンビニで買い物していた同じく綾羽について行ってた女子高生3人組と間違いに気づく。
サッカー馬鹿1人+ぴちぴちの女子高生3人で20分ほど迷いながらなんとか到着。
途中、気づいたんだけど、僕のことを“お兄さん”って呼んでくれている。ありがたい(笑)。まだ、若くは見えるらしい。
ってな感じで、1試合目。
野洲高校
 9加藤臣哉③ 
8高野登志基②3平山晃大③
10望月嶺臣②16玉城史也③
 6松田恵夢② 
14武田侑也③7布施俊樹③
2山本恭敬③4水野隼人②
 1細川隼人③ 

プリンス1部で1分4敗と苦しい戦いが続く野洲。観戦した開幕の大阪桐蔭戦では、2人の退場者を出したせいもあるが、自慢のsexy footballの欠片も見えないグダグダな内容。下級生が多いとは言え、不安が残る試合だった。
ただ、その中でも少し気になるポイントが何点かあった。まずはシステム。観ていて良く分からない。
3-4-1-2とも、4-3-3とも取れる布陣。と、負けていたせいもあるがベンチから“蹴れ!”との指示が出ていたこと。
伝統ともいえる、GKからの繋ぎを封印していた。2月たってどうなんだろ?野洲の変化が気になっていた。
守山北高校
 8岩澤亮③ 
22山本宏基③20宇野凌平③
19辻元駿太②6林遼平③
 7吉田悠斗③ 
9田中誉之③14立本修平②
4中村陸③3内田辰起②
 1辻翔太③ 

公式スタッツを見ると、守山北は2topだけど、実際はこんな形。後ろで偵察してた子らもこうだと捉えてたのでこれで。

前半、野洲が試合を進める。まずは10分、相手のロングボールをGKが足で処理。
左の山本から右の水野へ展開。素早くDFの裏へフィードを送り、走りこんだ布施がCKを獲得。
12分、ハーフライン超えた所で玉城が左を上がる武田へ配給。すぐさまPAで待つ加藤へ放す。
フリーで受けた加藤。シュートはGKとポストに当たりながらも、ネットを揺らす。野洲が先制。

立ち上がり、システムをようやく把握できた。といっても、上の図は便箋上、記録上のもの。
サイドバックが常に高い位置、いや、FWの位置に張っている。2-3-5と言うべきシステムである。
CBと中盤の3枚が【X】の形を取って、ボールを前に運ぶ隙を伺う。
その間に3topは自在にポジを入れ替え、相手の裏やギャップを狙う。
相手DFが3topに気を取られているうちに、SBが高い位置までスルスルと上がり、受ける。
DSC01864.jpg
外でタメを作り、玉城、嶺臣、3topと少ないタッチでPAへ運んでく。
DSC01866.jpgDSC01867.jpg
代名詞である変態テクニックはほとんど見せない。皆、シンプルに繋ぎ、常に相手の裏を伺っている。
これまでとはちょっと違う野洲。2011年バージョン?期待のプレーメーカー嶺臣スタイルかもしれない。
DSC01875.jpgDSC01869.jpg
ただ、これは“奪われないこと”を前提に成り立つシステム。カウンターだったり、押し込まれた際が危ない。
守勢時にはアンカーの松田が落ちて3バックで対応するも、SBが高い位置を保っているため、そこを狙われる。
20分には奪ってからすぐに前線へ運ばれドフリーで受けた岩澤がループでネットを揺らす。
判定はハンド?で、ゴールとはならなかったが、守山北としては攻略の手応えを掴むには十分な一本。

22分、PA左で受けた高野が中村に倒されPK獲得。キッカーは高野。右隅を狙うもGKの読みドンピシャ。
この後も野洲が試合を進めるが、追加点が奪えず前半を終える。

後半に入ってからは一転、守山北ペース。奪ってから素早く2バックを狙う。
2分、左からのFK。ファーに入れて岩澤がヘッドで中。山中が合わすもGKの正面。
15分、左後方から前線にフィードを送る。中で岩澤がヘッドでファーへ。
途中交代のFW野洲悠也③が抜けてシュートを放つもわずかに外。
前半に掴んだ好機を上手く守山北が形にしている。1topの岩澤がDF裏へ抜けたり、落ちたり。
巧みなポストプレーでうまく2列目の動きを引き出し、チャンスに結びつける。
それでも、野洲は松田がうまくポジションを陣取り、2バックがすんでの所で凌ぐ。

踏ん張った野洲。こっから畳み掛けるように猛攻を仕掛ける。
21分、X-BOX(勝手に命名)がハーフラインを超えたところ左右へ大きく揺さ振り隙を伺う。
相手DFが崩れた瞬間に、望月がDF裏へ配給。加藤がDFの裏へすり抜けてGKとの1対1を左隅に流す。
試合終了間際にも中央から左を上がる武田。ドリブルで切り込み、PAの平山とスイッチ。
GKとの1対1を豪快に叩き込みトータル3対0。野洲が貫禄を見せつけ決勝戦へと駒を進めた。

2試合目
草津東高校
9山田和弥③11柿迫将樹③
 10小出健太郎③ 
7宮崎隆士②8榎龍琅③
 5横山正太② 
6西村勇人②2田内翔③
4笠谷桂伍③3加藤周②
 1望月唯久馬③ 

綾羽高校
11永田雄斗③ 9鷲塚知則③
10中山翔弥②8喜多駿也③
6松浦蓮②2三浦準也③
25中川大樹③4溝口伸也③
3八里亮太③5和田翔太②
 1山嵜啓吾② 

前半、試合を運んだのは草津東だった。
3分、左CKがPAど真ん中に。GKがキャッチに行くがポロリ。詰めに行くもGKがなんとか防ぐ。
5分、右からロングスローを入れる。DFがクリアされるが、小出がセカンドボールに反応してミドル。
18分、小出が右サイドでキープ。後ろから上がってきた田内へ。中に搾った榎に渡しシュート。
19分、右からのスローイン。榎が受けて素早く中。柿迫が頭で合わせに行くもミートせず大きく上に逸れる。

小出が凄い。プリンス開幕の時も目だってたけど、こんなにいいとは。
足首が柔らかく、ボールを受けると身体をうまく預けて失わない。
中盤でタメを作って、広い視野で大きく揺さ振ったり、相手のギャップをついたり、試合を支配。
“王様”という称号がぴったりな彼を基点にセカンドボールを良く拾って、効率的にサイドを攻める。
小出健太郎小出健太郎2
そして、23分。相手ボランチが持った所を田内がチェック。
パスミスを誘ってっ加藤がカット。素早く右へ展開し、サイドの深い位置にいた榎に渡る。
ニアへ低いクロスを入れて、これを柿迫がダイビングヘッドで叩き込む。草津東が先制。
続く24分、右サイドで受けた小出が左へ大きく展開。逆サイドのPA手前で受けた宮崎がこれを決め手2-0。
綾羽も奪って素早く左の中山に預け、サイドの深い位置まで運ぶも、中と合わず。前半を終える。
やはり2試合連続というのが響いているのだろうか。動きの端々に疲れが少しみえる。

しかし、後半4分。綾羽が維持を見せる。喜多がPA手前で左の中山へパス。
フリーの中山、落ち着いて流し込み1点を返す。このゴールを機にリズムを得た綾羽。
6分、左から大きく右に展開。溝口がシンプルに前にパス。榎がカットインからシュート。
15分、右サイドから榎が強引にPAへ侵入。DFにぶつかったところを永田が拾ってシュート。
押される草津東は選手交代でリズムを戻しに行く。MF門脇拓哉②,FW村上祐太②を投入。
村上は野洲の下部組織ともいえるセゾンFC出身。野洲以外でセゾン見かけるのって珍しいな。

2人の投入で草津東は再度、攻撃が活性化。
24分、奪って素早く縦に。相手に奪われかけるも小出が粘って中へ早いボール。村上が飛び込んでCK獲得。
27分、小出が突破からDF裏へスルーパス。村上がPA右からシュートもバーに阻まれる。
こぼれ球を小出がつめるも再びバー直撃。村上、セゾンだけあって足元上手く、ドリブルでリズム生む。
31分、小出が低い位置からPAを持ち込みシュート。上を突くもGKがパンチではじきCKに。
32分、村上が左の深い位置から持ち込みシュート。GKがはじきCK。惜しい場面続くも、山嵜が好セーブ連発。
終了間際には村上がGKを交わして、無人のゴールを狙う場面がったが、DFがなんとかクリアし、試合終了となった。

帰り道、地元の駅で綾羽の選手と出会った。気づかなかったけど、電車の本数的にずっと一緒だったのかな?
目には涙が溢れ、今にも溢れそう。たぶん試合終了からずっとこんな泣き続けてたんだろう。
また、勝者である草津東の選手と少し話を交わした。
“決勝頑張ってね”と話すと、“夏で引退する選手も多いです。彼らと少しでも長くいたいので絶対勝ちます”と力強く返してくれた。結果、決勝で負けてしまい、彼らの夏は終わった。
ここでサッカーを終えてしまう選手もいる。この悔しさをバネに冬へのリベンジを誓うものもいる。
ピッチに立てるのは22人。でも、応援団であり、ご父兄であり、彼女であり、いくつものストーリーがピッチにある。
若い力が生み出すそんなドラマが胸を焦がす。そんなドラマを僕は忘れない。



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