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Jユースと高体連の違い

2011.05.18.Wed
今年度からスタートした高円宮杯U-18プレミアリーグ。
様々な是非がある中、元川悦子さんの記事が気になった。
震災の影響で青森山田と尚志の未消化試合はあるものの、ここまで東西ともにJの下部組織が上位を占め、
高体連はほぼ下位に沈むなど、J優位の図式がクッキリと現れている。それぞれ下位2チームがプリンスに
自動降格するので「数年後にはプレミアに高体連がいなくなる」とある監督が危惧しているという話。

-以下、要約-
①プレミアは基本的に日曜開催。青森山田や立正大淞南のような遠隔地の高校が
 部保有のバス移動するなら、翌月曜の授業には朝から出席できない。
 JFAからの補助もあるが、飛行機や新幹線を使うと膨大なコストがかかるため、部負担も少なくない。
 東福岡は今季の交通費を年間600万円と見積もっているという。公立高校には用意できない。
 私立でも、学校側の理解や保護者会、OB会の協力がなければ難しい。
 「現状のままではは辞退せざるを得ない」と話す監督もいる。
②関東や東海、関西ではU-15の優秀なタレントのほとんどがJユースに進んでいる。
 「高校に来るのは1.5線級以下の選手」とこぼす強豪高の監督もいる。
 しかし、高体連には4000校以上あり、15万人が所属する層の厚さと、
 中学時代のエリートがエリートで居続ける難しさからA代表入りするのは高校サッカー出身者が多い。
 人間教育や地域貢献などを含めて、Jユースは高校サッカーから学ぶことも多い。
 「プレミアからいなくなったら、全国リーグの意味があるのか。
 JユースはJユース、高校は高校で入れ替えをしたらどうか」と私案を口にする人もいる。
 このままJ優位が続いていくなら、何らかの配慮が必要だろう。

最初に言うときます。僕は元川さんを尊敬してますし、貶すわけではないです。
ただ、このような“Jユース vs 高体連”という図式で考えることに疑問に感じてしまう。
でも、こういった著名なライターさんは世論を傾ける力がある。私の微かな力で反論してみよう。

まず、①に関して。遠隔地の高校の問題点を挙げているが、コンサU-18にとっては全てが遠隔地だ。
クラブの場合、サンフレッチェ(吉田高)、アルビレックス(開志高)など一部例外はあるが、学力の問題もあり、ほとんどのユースは所属する学校がバラバラだ。月曜に出席できるかできないかはクラブも一緒。
逆に私立校にとっては部活の成績向上が宣伝に繋がるため公欠も認め易いが、バラバラだとそうは行かないだろう。

クラブは新幹線や飛行機使っているんでしょ?と思うかもしれない。
今はどうか分からないが、愛媛FCのクラブバスを見たことがあるが、何年もの?と思うようなオンボロだった。
シートが破け、中のクッションが見えている。そんなバスに何時間も揺られ、移動を行う。
不景気のこの御時世、地方の中小クラブはスポンサーがつかず、金銭状態は厳しい。
下部組織に金をかけ、飛行機や新幹線を使うのはごく一部。しかも、限られた試合のみだろう。
逆に、私立高の場合、文部科学省という強力なスポンサーがつく。
私立高等学校等経常費助成費補助金” 生徒1人あたり41万900円。
全額が部活動に回るわけではないが、プレミアに出るような高校だと100名以上の生徒を抱える。
それだけいれば馬鹿にできない額になる。人数が多い=OBも多いので、寄付金も多額になる。
親御さんの負担は分からないが、チーム単位で見れば、金銭面はクラブの方が痛いと思う。

次に、②に関して。確かに都会にいるU-15の優秀なタレントのほとんどがJユースに進んでいる。
「高校に来るのは1.5線級以下の選手」というのは確かかもしれない。
と、同時に対策として、静岡学園や青森山田では附属中学を強化して“Jユース化”を進めている。
両校ともに4種の上位にいる子らをセレクションしてるし、ナショトレに選ばれる1線級の選手もいる。
静岡学園に至っては2008年にJFAプレミアカップを制覇するほどである。
また、高校に入学する選手に関しても、今年、知ってるだけで尚志、淞南、東福岡の監督が、
『例年よりいい選手が取れた』と話している。これは偶々ではなく、プレミア効果があるからこそだろう。
クラブがなかった頃よりは、質は落ちているかもしれない。
でも、この辺のチームは全然、弱者ではない。世間一般から見れば、いわゆる“エリート”だ。
取り上げるならば、もっと下のチームの声も拾うべきだと思う。

全てのチームがユースで占めては問題がある。それでは、クラセンと何ら変わらない。
ただ、ユースと高体連で別枠を作るのも違うと思う。正当な競争が無ければ腐敗してしまう。
私は楽観的かもしれないが、ユースが多数を占めても、全てを占めるとは思わない。
毎年どこかは東西ともに、きっちり後から伸びてきた雑草をチームとして仕上げるチームがあると思う。
これまでの高円宮だって、ユースを打ち負かすチームは多々あった。
たぶん、今年の3年生にユースと高体連のタレントの質の差があるんじゃないだろうか。

ユースにはユースの良さがある。高体連には高体連の良さがある。
プレミアリーグにはメリット、デメリット両方を含んでいる。
だからこそ、良い方向へ進むために議論すべきだが、片方に寄ったデメリットを用いて議論すべきではない。
デメリット、メリットに関して両方から用いるべきであると思う。

皆さんはどうお考えですか?賛否両方ともにコメントお待ちしております。



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    コメント
    No title
    はじめまして庄七堂と申します。

    仰る通り“Jユース vs 高体連”という図式で記事を書くライターさん、結構いますね。

    ①に関しては遠隔地のチームなら高校、クラブを問わず頭を痛めていると思います。
    その中では青森山田が一番恵まれているでしょう。
    僕の友人は青森の高校サッカー選手だったのですがいつも山田の練習施設の豪華さに憤慨していたそうです(笑)
    中小のクラブチームの施設より立派だとか。
    私立と公立の格差を問うのならわかりますがそれをもって「クラブよりも高校が不利」というのは無理があるかと。

    ②に関しては僕は全く問題視していません。
    よく「高校からクラブユースへの人材の流出」という論調が聞かれますが同じ日本国内である限り流失ではなく移動しているだけだと思うからです。
    Re: No title
    コメントありがとうございます。
    対立軸を作ると確かにストーリーを進めやすいし、取材先への配慮もあるんでしょうが、どうしてもミスリードを産むことになると思います。問題定義ではなく、作品と捕えれば違和感はなくなるんでしょうが。
    山田の施設、僕も車で近くを通ったことありますが、外からでも凄かったです。
    逆に、ある九州のJユースは昔、topが試合する横のグラウンドで練習し、外でパンツ一丁で着替えてました(笑)。
    そんな山田も藤枝までバス移動だったらしいんで、どこも厳しいんでしょうね。
    ②に関しては僕もさほど問題視していません。サッカー好きとしては庄七堂さんと同じく日本に留まってくれればいいです。Jユース、高体連、街クラがいい関係でいることが大事ですよね。
    問題点もあるけど、今回の改革は僕は悪くないと思ってます。
    W杯ベスト8という立派な結果で止まることなく危機感を持って何かを進めれるというのは凄いと思ってます。

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