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CHANGE ~ジェフ千葉U-18 vs 鹿島ユース~

2011.04.29.Fri
毎回、基本的に試合を観る前にテーマを決めて、流れを追いかける。
ただ闇雲に観てるより、試合を追いかけやすい。“蹴る止める”のような些細なものから、チームの方向性といった大きなものまでテーマは様々。メモを取る中で、テーマを掘り下げることもあれば、的ハズレということに気づき、大幅に途中で方向性を変えることもある。90分を通し、頭をフル回転。結構疲れるものである。

フクアリでの第1試合を終え、お隣であるジェフの練習場へ移動。
試合前にテーマが一つ浮かび上がる“CHANGE”。変革である。
阿部勇樹、佐藤勇人、寿人、村井慎二、山口智、山岸智、工藤浩平・・・
かつて“育成のジェフ”と呼ばれた程、ユースから優秀な人材を輩出していたチームであるが、工藤以来、レギュラークラスを輩出出来ず。この状態を危惧し、大きく変革を行ってきた。
まず、阿部、佐藤兄弟らを指導した大木誠氏が2009年に監督として、現場復帰。
そして、去年、名古屋U-18時代に監督として2006年から3年連続で高円宮杯ベスト4進出に貢献した朴才絃氏が育成のトップに就任。されに、大木氏の下に菅澤大我氏が就いた。菅澤氏は東京Vのジュニア・ジュニアユースで日本一を経験し、さらに名古屋でもU-15でクラブユース選手権を制覇。2009年に就任した京都U-18でもクラブユース選手権ベスト4と抜群の実績を持っている。育成のプロが揃ったチームは去年、激戦のプリンス関東を7位で終え、繰上げながら、高円宮杯へと出場。中3でレギュラーを掴んだ和田凌などタレントも出てきている。

対する鹿島。J初年度からtopは幾度となく優勝する名門である。
ユースからは曽ヶ端準と野沢拓也がレギュラーを掴んでいるが、後が続かない。
ユース年代である程度の結果は残しはするものの、厚い壁を乗り越えられずチームを離れていく。
高卒、大卒の有望株を取ることでカバーできているものの、去年、宮市にフラれたように今後は海外勢も競合相手となってくる。安定供給を図るためには自前を増やすことが一番良い。
今年、東京からのアクセスが良いつくばに下部組織専用の施設を建設。近隣以外の取り込みを始めた。
ユースにはCFZ・ド・リオでU-13~20の監督を経験。2007年からはサウジアラビアでクラブチームの下部組織監督、U-17代表監督などを歴任したキッカ氏が就任。topに近い環境を整え、連携の強化を図るのが狙いだそうで。
ジェフユナイテッド市原・千葉U-18
 9仁平貴大③ 
7和田凌①14佐藤遵樹②
 11井出遥也③ 
12長野祐希③16石原翔平③
8大塚裕貴③6吉永哲也③
5佐藤祥③3鳥海晃司①
 17志村悠平③ 

鹿島アントラーズユース
 9中川義貴③ 
 10鳥波将斗③ 
11梶野勇太③7宮内龍汰③
8西室隆規③5渡辺龍太③
6山田尚哉③2谷川貴也③
4内野淳③3斉藤駿介③
 1須賀健太③ 

立ち上がり、30分過ぎまで均衡した試合が進む。
メンバー表がなく、掛け声を参考に並びを掴むのでいっぱいということもあるが、メモは少ない。
悪い試合ではない。個性を活かし、がっぷり四つで組み合う。中盤で潰し合い、前線まで運びきれない。
互いにガツガツ削りに行き、試合が止まる場面が多く見られる。
鹿島は1top+3人が試合中に話し合って、流動的にポジションを入れ替える。
守勢時には宮内と中川が入れ替わると、カウンター狙い。中川が左に入れば、相手右MFのケア。
ダイヤルを回すようにぐるぐる。それぞれテーマ、狙いを沿ってやっているように思えた。
中川義貴鳥波将斗宮内龍太梶野勇太2
対するジェフは菅澤サッカーっぽいなぁって感じ。僕は好きなサッカー。
良くサッカーの議論で、“個”か“組織”かという議論を目にする。
正解を探す時、どちらか片方に寄せる方が答えを導き出しやすい。
ジェフは皆、足元が旨くボール持って交わす技術が高い。でも、そこに固執しない。
DFラインで様子を伺いつつ、隙を見つければ速く外を運ぶ。残り30m付近で中を経由し、隙間が出来た反対サイドでフィニッシュを持ち込む。基本はこの流れが多かったが、状況に応じて、放り込みもやる。
菅澤サッカーは個と組織の間に属すると思う。組織の中で個が発揮できている。かつ、使い分けがうまい。
嫌な位置に入ったり、うまいこと手を抜いたり… 普段から練習で頭を使ってないと出来ないサッカーだと思う。
井出遥也鳥海晃司石原翔平和田凌
30分過ぎたあたりからジェフのサッカーがはまり、チャンスを作るも、ゴールまでは行かず前半を終える。

後半に入ってもペースはジェフ。19分、奪ってすぐに石原へと繋ぐ。
これをDF裏へと出し、仁平がGKと1対1に。シュートはGKが止めるも、こぼれ球をきっちり決めて先制点となった。
これで目が覚めたか鹿島も維持を見せる。前半、守備に追われていた西室が高い位置でキープできるように。
鳥波、西室のラインでボールを運べることで、前線が活性化されだす。
21分、左のスローインから山田が低いパス。中川が後方に落として、梶野がミドルも、GKの正面。
25分にも、カットから西室がPAの左にパス。宮内が走りこむも、GKが飛び出しクリア。
鹿島がヴァイタルで勝負できている。細かい決定機を積み重ねる。ジャブの連続がゴールへと繋がった。
31分、FKから素早く前へ送り、右に開いた鳥波が中へクロス。これを中川が決め、同点。
36分、奪って素早く右へ運び、宮内が中へマイナスのパス。受けた西室が素早くPA左に位置する鳥波へ。
フリーで受けた鳥波。GKの位置を見据え、フワリと右隅を狙った。これがネットを揺らし鹿島が逆転を果たす。
こっから鹿島のベンチが積極的に動く。中川から18へと代え、3バックへ変更。
40分を過ぎ、12,17の2人を投入。時間を稼ぎ、守り逃げるつもりだ。
狙い通り逃げ切りを果たし、鹿島が逆転勝ちを収めた。

“鹿島らしさって何だろう?”試合を追って、探してみた。
ゴール前での強さを見せる中川、足元が柔らかくアイデアが豊富な鳥波、プレーメーカーの西室。
代表には入ってこないが力のあるタレントはいる。そこより目を惹いたのは“勝ち”に拘る姿勢だ。
彼らは皆、熱い。ガツガツしている。いわゆる高校サッカーみたいな泥臭さを感じた。
終盤、キッカが見せた采配のように、皆、勝利を何より求める。
やってるサッカーはジェフの方が良かったと思う。でも、勝利への飢えがそれを上回った。
勝利を重ねることで彼らの自信となり力をつけていく。
ユースとブラジル人指導者は思ってるよりいい組み合わせかもしれない。

ジェフと鹿島。育成に対するアプローチはそれぞれ違う。
でも、“いい選手を育てる”そんな熱は両方から伝わった。
ユースに纏わる“CHANGE”。いい方向へ向かっていると思う。




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