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一人の少女とのエピソード

2011.07.28.Thu

    ちょっと毛色を変えて、サッカーばかりではなく、自分が出会った一人の少女との話を。

    数ヶ月駅前に訪れたサッカー場の最寄り駅はなにもないのどかな駅である。あるのは自販機だけ。
    電車とバスの接続も悪く、9時について、1日に5本ほどしかこないバスを駅前でひたすら待っていた。
    乗り場の側にあった大きな木の下のイスに座っていたら、僕の隣に1人の少女が座る。
    遅れておばあさんも。色黒の人が珍しいのか、3歳くらいのその子はじーっと僕を見る。
    お返しとばかりに僕も見返す。その子は照れて反対を向いてしまった。
    で、もう一度こっちをちらり。なんとなくその姿がかわいくって持っていた飴をあげる。
    「すみませんねぇ。ほら、ゆいちゃんありがとうは?」
    おばあちゃんのそんな声を他所に、何もいわず飴をほおばる。
    「おいしい?」僕の問いかけにも無言。しかも、ちょっと離れたとこへ行ってしまった。
    しばらくして戻ってきたゆいちゃんは、また無言で落ちてた枯葉を僕に差し出す。
    おばあさんは『そんなのあげたって…』なんて言ってたけど、彼女なりの『ありがとう』って意味なんだろう。
    『ありがとう』って言って胸ポケットにしまった。しばらく2人で無言で飴を舐める。

    5分程たって、ホームに電車が入ってくると、ゆいちゃんは小走りで電車が一番見える所まで駆け寄った。
    おばあさんが「電車が大好きでいつもこの時間にここに来るんですよ」と教えてくれる。
    僕もゆいちゃんの横にしゃがんで一緒に電車を眺める。
    ゆいちゃんと一緒の目線。普段何気なく乗ってる電車ってこんなに大きかったっけ?
    僕に気づいたゆいちゃんは「ああああ」と声にならない声で一方向を指差す。
    「どうしたん?何があるの?」僕の声がわからないのか、ゆいちゃんは「ああああ」と繰り返す。
    そこで話せないことに気づいた。 時間にしてわずか、1,2分。短いようで長いゆいちゃんの至福の時間に付き合った。
    電車が去ると、「さ、お家に帰りましょうか」っておばあさんがゆいちゃんの手を引いて、歩いてく。
    ゆいちゃんがこっちを見てたから、僕は手を振る。そしたら、ゆいちゃんは大きく大きく手を振返してくれた。
    姿が見えなくなるまでずっと。なかなか普段訪れない場所だけど、数年たったらまた行こう。
    今度みる時は柵にもたれながら、電車に乗る人たちの顔も見れるといいな。
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