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阪南大学 コメント集

2012.07.16.Mon

    総理大臣杯を制覇した阪南大学の選手たちのコメントです。
    26(木曜),27(金曜)発行のエルゴラッソ関西版に阪南大学の優勝までと須佐監督に関するコラムを書いています。
    高校総体の展望も書いておりますので、手にとっていただけると幸いです。

    準決勝終了後

    DF二見宏志
    試合の振り返り
    「早稲田が引いてくるのはわかっていたので、そこをどう崩すのか皆で意識してやりました。
    左サイドで仁と一緒に崩すっていうのは意識して、2人でも結構しゃべって合わせました。
    守備では相手のちっちゃい選手(早稲田MF近藤貴司)が速かったんで苦労したんですけど、中に行かさへんかったらいいかなって。クロスを上げられても最悪コーナーに逃げれてたんで良かったかなと思います」

    決勝は出場停止で出れませんが
    「スタンドで応援です。ベンチにも入れないです。坊主で始まり出場停止で終わる。俺らしいです」

    フィジカルの強さが目立ちましたが
    「別に鍛えてないんですけどね。昔は小さくて、中3と高1で一気に伸びてそこからゴリゴリ系になりましたね。それまではこれですよ(手でちょこまかドリブルの動き)。いや、そこまでないですけど普通にやってました(笑)」

    阪南について
    「皆が一人一人個性があって、その個性がうまく噛み合ってるんで決勝まで来れたんやと思います。
    他のチームとはノリが違うというか、いつでも陽気でフランクな感じがいいですね」


    MF可児壮隆
    試合の振り返り
    「最初から僕らのペースで崩しきれてたんで最後のシュートだけでしたね。竜くん(DF飯尾竜太朗)とは1回生の頃から一緒に出てて、裏に走ってタイミング一個逃しても最後まで走り抜けてくれるというか、上がる意識とタイミングとポジショニングが良くて、今までにないやりやすさですね。基本、ボールの持ち方が合うんで左サイドの方が好きなんですけど、竜くんがいたら右もやりやすいですね」

    左右でのボールの持ち方について
    「僕右利きなんで、左だったら右足で持てて敵の遠い位置で持てるし、中も見れる。でも、右サイドで右足で持つと結構、縦だけになっちゃう。けど、それはそれでこっから中へも上げれるし、竜くんも使えるし」

    試合中に中に絞る動きが多いけど、そういうのも関係するの?
    「自分ではあそこのやらしい位置というか、相手のSBもつきづらいし、CBも行きづらいしってポジションで仕事ができればチームとしても良い攻撃の一つになると考えていて、そこはずっと今年の開幕戦から意識してやっています。リーグの最後の方から段々良くなって、それで何点か獲れたりもしてますし。でも、今日はコントロールミスも多かったですけど」

    カニエスタなんて呼ばれてますが
    「イニエスタ凄い好きなんでスペイン代表とかバルセロナとか見てて、それでそういうこと言われると嬉しいですね。プレー見てモチベーション上げたり、イニエスタのイメージとか持ち方を見て感動したり参考にしてます」

    飯尾竜太朗
    試合の振り返り
    「前半は自分たちが主導権もって崩して行くサッカーができていたんですけど、後半は受ける形になってしまって、攻め込まれる形になってしまった。今大会は福岡大戦とかもそこで失点してきてる中、そこでまた主導権握って自分たちのサッカーが出来てよかった」

    今日はアーリークロスが効果的に決まっていました
    「常に狙ってるんですけど、結果が出てよかったです。結構、サイドでフリーで持てる場面が多くて、そんなガツガツ来て厳しいって感じでもなかったのが良かった。可児が間で受けてくれたり、相手を引き付けてくれたり、やりやすいです」

    後半には試合を救うクリアがありました
    「直樹(GK原田直樹)がこれまでもえー飛び出しで止めてくれてたし、直樹が出た後のカバーはやらなあかんと思ってたし、なんとか防げてよかったです」

    キャプテンとしてこの大会への意気込みは
    「自分も春先ずっと怪我しててチームに貢献できなくて、今、また小池(恭一)とか神門(拓弥)とかずっとやってきた4回生がまた怪我してやれんくて、言わんけど悔しいってのが明らかや思うし、そういう奴らのためにも負けれへん。監督とかにも世話になってきてるんで、なんとかして勝ちたかったです」

    左腰の怪我について
    「この前の試合で、陸上のレールに腰をぶつけて打撲なんですけど、昨日とか練習できなくて。
    でも、動けたんで良かったです。痛み止めの注射がめっちゃ痛かったです。やばいですね(笑)
    浸透するまでボコって注射された部分が腫れ上がってた。今までに無い痛みでした」


    決勝終了後

    FW泉澤仁
    試合の振り返り
    「外しまくっちゃました。監督から思い切ってやれって言われてたんで、
    自分の所で獲りに来るから余計なことするなって言われてたので仕掛けました」

    外したのは左足のシュートが多かったけど苦手?
    「今日はちょっと力が入りすぎました。疲れが出ちゃった部分がありますね」

    専修について
    「全日本で一緒にやってる連中が多い上に、右SBが全日本の奴やったんで(DF北爪健吾)。
    北爪に聞いてたら“ずっと着いていくんで”って言われてて、ホントにそうやったんで、どうしようかなってずっと考えてプレーしてました。ホント北爪健吾との1対1は疲れました(笑)」

    二見の不在について
    「あいつは一人で獲れるし、攻撃ではやりやすし、いない分、
    心配かなと思ってたんですが、誰が出ても変わらなかったので普通に試合が出来ました」

    どの試合が疲れた?
    「全部疲れましたね。自分、リーグ戦とかでフルで余り出たことなかったんで、この大会でフルで出てきつかったです。去年この大会、決勝を外から見ていて、“なんでこんなタラタラしてるんだろ?”と思ってたんですけど、その気持ちが分かりましたね」

    手応えは?
    「ドリブルの部分では手応えというか通用するなという部分があったんで、あとはシュートですね。リーグの時は満足したプレーが出来ていなかったと思うけど、今回、初めてやる相手も多くてやりやすかったです。インカレは相手も研究してくるかもしれないけど、次も大丈夫です」

    MF窪田良
    試合についての振り返り
    「自分たちのしたいサッカーは出し切れなかったですけど、そういう中でも勝ちきれたっていうのは僕たちの強みだと思いますし、今大会は成長してこれたかなと思います。相手がポゼッションで崩してくるってわかっていたので、僕が出来るだけ声でしっかり統一して、相手の7番(MF長澤和輝)、8番(MF下田北斗)でボールを奪いたかったんですが、前半はうまく出来なかった感じですね。僕の場合、後半の方が身体が動いて前半ほど相手にもやられずにうまく試合を運べてカウンターも決まって。前半は緊張で堅かった部分があって、好き勝手やられて吹っ切れたという部分もあったのかなと。僕の特徴であるパスカットから前に出る部分を後半は出せたかなと」

    須佐監督が今年の鍵として窪田くんの名前を挙げることが多いけど
    「うまい選手が多いのでそれを纏めたり乗せてあげることが僕の役割かなと。自分がボールを奪ってみんなにシンプルに入れてということを考えてやってますね」

    得点の場面について
    「1点目のFKは今大会、いいボール蹴れてたので狙い通りの形でした。2点目はカウンターになってセカンドボールを拾うっていうのが僕の狙いやったんで、それを拾ってあぁいうボールを入れて可児ちゃんが決めてくれて良かったです」

    助けられたって選手は?
    「今大会、ずっと工藤がスタメンで出ていて、前で身体張ってくれて中盤のケアしてくれてたのでチームとして助かりましたね。後は本多(勇喜)選手ですかね?ずっとCBで今日初めて左SBやってたんですけど、相手のエースの仲川もずっと止めてくれていたし、4回生として引っ張ってくれていましたし」

    関東から関西に来て専修とやれるというのは?
    「わざわざ関西まで来たんで関東には負けたくないなと。早稲田にも勝ったし、熱心に須佐監督も誘ってくれたし、こっちに来て良かったなと」
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    総理大臣杯決勝 阪南大学 対 専修大学

    2012.07.16.Mon

      8日で5試合を駆け抜けた総理大臣杯もついに決勝。決勝に残ったのは主力に怪我人や
      出場停止を抱えながらもともに“楽しいサッカー”を標榜する阪南大と専修大の2校。
      試合後、「対策は特にはしてないですね。うちの良さを出していこうとやっているので。得点をとにかくとって行こうとところですね」(源平貴久監督)、「相手の特徴を抑えつつも、自分たちのサッカーをしよう」(須佐徹太郎監督)と振り返ったように互いの持ち味を出すことに専念した熱い試合となった。
      阪南大学
       22工藤光輝③ 
       18奥野将平④ 
      11泉澤仁③9可児壮隆③
      8窪田良③12谷本泰基④
      3二見宏志③19飯尾竜太朗④
      4永井鷹也③35朴賛友②
       21原田直樹③ 

      専修大学
       19大西佑亮④ 
       7長澤和輝③ 
      27飯田裕之④10仲川輝人②
      8下田北斗③6河津良一②
      23萩間大樹①2北爪健吾②
      29本名正太朗③3鈴木雄也④
       1福島春樹① 

      まずは4分、専修。左サイドに開いた下田から中央の大西へと繋ぎ、左へ落としたボールを飯田がシュートもGK。
      10分、阪南。ゴール前に低く入った右CKを相手DFがブロック。エリア右にこぼれたボールを可児がシュート。
      12分、専修。左から右に振って仲川がボールキープ。本多に寄せられ詰まった所で後ろへ戻し左へリターン。
      上がって受けた萩間のアーリークロスを仲川がDF裏へ抜け出してシュート。ネットを揺らすもオフサイド。
      13分、阪南。エリア中央から可児が右へスルーパス。後方から駆け上がった飯尾がダイレクトでクロスを入れる。
      マイナスに強く入ったボールをPA前で泉澤が胸トラップからボレーシュートを狙うも枠の上。
      15分、阪南。朴がインターセプトから縦へパス。奥野が引いて受けてドリブルからシュートを狙うも枠の上。
      18分、阪南。奥野へのクサビは相手DFに潰され、クリアされてしまったものの、朴がインターセプト。
      ドリブルで前に出て右サイドの飯尾へ展開。ダイレクトで後ろに落とし、受けた工藤が深い位置までスルーパスを入れる。飯尾が前線へと追いつき、中へクロスを入れるも福島がパンチングでCKへと逃げる。
      19分、阪南。朴のインターセプトから工藤、奥野とダイレクトで縦へ素早く繋いでPA左の泉澤。
      フリーでシュートを狙ったものの、枠の右へと逸れていく。
      27分、阪南。左サイドから谷本がゴール前に低いクロス。PAに入ったボールを福島が前に出てパンチング。
      短いクリアが朴の足元に入り、無人のゴールを狙うも、ミートせずに沸くの外へと逸れる。
      28分、専修。福島のキックがトップ下の長澤に。ステップワークで相手をかわしシュートもGK正面。
      29分、阪南。右サイドを上がった飯尾から中央の泉澤へとパス。
      ダイレクトで落としたボールをPA右から谷本が狙ううもポスト直撃。
      31分、阪南。中央ブロック前でのボール回しから右サイドへとスルーパス。
      飯尾が駆け上がってシュートを狙うもGKがはじきCKに。


      「疲れから動けなかった」源平監督が振り返ったように、前半は阪南のペースで試合が進んでいくがワンチャンスをしっかり物にする。33分、ショートカウンターを受けた長澤がエリア中央をドリブルで進み強烈なミドルシュート。右ポストに直撃しエリア左へこぼれたボールを飯田が拾う。中へと入れたクロスは阪南DFにクリアされるも、下田が頭でゴール前に戻し、長澤が胸トラップから反転して強烈なボレーシュートを叩き込み先制点を奪う。
      決定機を量産しつつも1点が遠い展開での失点。これまでの阪南なら崩れてしまっていたかもしれない。
      でも、そこにはこれまでと違った姿があった。ハーフタイムにすれ違った朴成基ヘッドコーチがこんなことを話していた。「リーグまでのなら、あの失点でダメでしたよね。でも、今大会で選手たちは凄く成長している」。
      試合後の飯尾も「専修は噂に聞いていた通り、ビックリするほどうまかった。でも逆に1点くらいとられるんちゃうかな思ってたから別にどうってことはなかった。俺らが獲ればいいって割り切れた」と。
      言葉通り、失点後も阪南は集中力を切らさず相手陣内に攻め込む。42分、相手のアタックをDFが防いで縦へパス。
      中央左寄りで受けた泉澤がDF2人を連れながらドリブルで一旦左へ流れる。
      ここから、跨ぎで相手のタイミングをずらしDFを降りきり中へ切り込んでシュートを狙うも、枠の右。
      45+2分、阪南。エリア右でのFK。
      窪田がゴール前に入れた絶妙なクロスを朴が頭で合わせて同点に持ち込み前半を終える。

      49分、専修。クリアボールを右サイドで北爪が受けて中へパス。下田が受けてDFの間へとスルーパス。
      大西が狭いスペースを抜け出しシュートも原田がしっかりセーブ。
      51分、専修。GKのキャッチから前線へフィード。阪南DFとGKがやりとりに迷う間に仲川が走りこんで受けてPA右でボールキープ。後方から駆け上がった下田へマイナスのパスを入れてシュートも原田が素早い戻りからセーブ。
      54分、専修。中央の長澤から左の萩間へ。中へ入れたクロスは大西の頭上を越えて、本多がクリア。
      65分、阪南。専修の速攻から前線へボールが渡るも朴が粘って奪い取り、右前方へスルーパス。
      飯尾駆け上がって受けてゴールまえにマイナスのクロス。
      泉澤がゴール前で合わせるもDFブロック。こぼれ球を再び狙うもGKが弾きCKに。
      68分、阪南。左サイドでのボール回しから中央で前へ出た朴。
      右サイドに展開し、飯尾がアーリークロスを入れて工藤がヘッドも枠の上。
      両監督の言葉通りに特徴である攻撃をしかえるも1点が決まらず、納得の行かない部分もあった展開だった。
      延長も見えてきた79分、阪南が再びゲームを動かす。途中出場のFW河田篤秀②が左サイドでパスを受けるとドリブルスタート。DFに寄せられた所で中へパスを狙うもDFの足に当たりエリア左へ。
      このボールを窪田が拾うと、ゴール前へ浮き球のパス。PA右で受けた可児がフリーでシュートを狙う。一旦は右ポストに当たるもゴールへと吸い込まれていったボールが相手DFに当たりライン越え。待望の逆転弾を奪うと、84分にも高い位置でボールを奪った朴の縦パスを谷本が華麗なターンで相手DFをかわしドリブルで前線へ進出。CBを寄せてPA左へ流したボールを受けたのはフリーの工藤。前へ飛び出したGKに間合いを詰められ素早いシュートは打てないながらも粘って粘ってゴール左へと流れ、シュート。左隅に決まって3点目。3対1で試合を終えた。

      11年ぶりの優勝の間にも2度、決勝に進出していた。優勝の翌2002年MF梁勇基(現・仙台)らを配したチーム、2008年のFW木原正和(現・福岡)らを配したチーム。どれも惜しくも後一歩で涙を飲んだ。
      2度目の栄光を掴む時間はかかった。でも、今回のチームは怪我人を多く抱えながらもどれをも知る関係者が「負けないし、強いといわれる専修でも勝てると思った」と話すほどのチームだった。
      試合を終えて、須佐監督は「誰の前でも涙は見せません。怪我人がたくさん出たりいろんなことありましたでも、良くやってくれたと思います。それに感動してます」と泣かせるような言葉を話す。でも数時間後、「皆が欲しがるコメントは俺は言わないよ。もう優勝は忘れた」なんてことも口にする。単なる照れ隠しかもしれない。でも、きっと本音でもあるはず。もう照準は冬。阪南が全国の2大会を制しても何の驚きはない。
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      総理大臣杯準々決勝 早稲田大学 対 中央大学

      2012.07.12.Thu

        続く、2試合目は普段リーグでも当たり、手の内を良く知る早稲田大対中央大の一戦。
        早稲田大学
        9榎本大希③ 10富山貴光④
        11近藤洋史②8近藤貴司②
        5島田譲④7野村良平④
        6三竿雄斗④2菅井順平④
        4畑尾大翔④3山地翔④
         1松澤香輝② 

        中央大学
         18皆川佑介③ 
         7六平光成④ 
        11奥山慎④8田辺圭佑③
        16細見諒③10田仲智紀④
        24古賀鯨太郎③2今井智基④
        5安田隆④3木下淑晶④
         1岡西宏祐④ 


        今期、怪我で戦列を離れており、今大会から途中出場で慣れし運転を行っていた六平がスタメン復帰。
        序盤こそ拮抗した展開だったが、徐々に中央大がペースを掴み始める。
        18分、中央。中でのボール回しから右サイドへ展開。一旦は相手に奪われるも今井が拾って中へ低いクロス。
        左へ抜けたボールを皆川がシュートするもミートせずに右にそれていく。
        37分、中央。皆川からのポストプレーを六平が受け手35m付近からロングシュート。GKが弾きCKに。
        45分、中央。安田からのフィードをPA前で皆川。サイドへ落としたボールを奥井がシュートも枠を捕らえず。

        「押し込まれる展開は予想していた。もう少し自分たちの攻撃の時間が作れるかなと思っていた」
        早稲田・古賀聡監督が振り返ったように、守る時間が長い。
        システム、タレントこそ違えど、両者ともに奪ってからスイッチが入ると攻撃までが速い。
        受ける意識も高く関東勢の力を感じさせる拮抗した試合展開。その中でも「相手は攻撃的なチームなので、いかに少しでもプレッシャーをかけられるか。六平を捕まえられるか」(古賀監督)と田仲を基点にボールを回し、六平がバイタルでポイントを作成。皆川を基点とした前3枚がゴール前に押し込む中央が試合を進める。
        それでも、早稲田の守備は崩せない。サイドを狙われても畑尾、山地のCB2枚を中心に中央をしっかりブロック。
        この試合、好セーブを連発した松澤を含め、泥臭く確実に相手ボールを弾き返す。

        50分、中央。DFラインでのボール回しから田仲が長いスルーパス。
        六平が前線のスペースで受けるも、トラップが大きく、ラインを割ってしまう。
        55分、右サイドから六平が強引に中へ持ち込んでシュート。
        DFに当たり左へ流れたボールを古賀が再び狙うもGKが弾きクリア。
        59分、中央。自陣左でのカットから細見が縦へパス。DFとボランチの間で六平が受けて、
        素早く前を向くとPAへ鋭いスルーパス。皆川が反応するも松澤が前へ飛び出しキャッチ。
        後半に入り、中央は「引いてしっかりブロックを敷く相手の隙を狙った」(白須洋介監督)と、
        後方から相手DFの間を狙うスタイルに切り替える。狙い通りゴール前まで通すもフィニッシュまで持ち込めない。
        67分、中央。自陣右から中央の六平。素早く右サイドのスペースへ流して、
        途中出場のFW安柄俊④がライン際でなんとか追いつく。中へ送ったパスが相手DFに当たって、PA左へ。
        同じく途中出場のMF澤田崇③がシュートもDFに当たりCKに。
        69分、中央。田仲の右CK。低く入ったボールはDFにクリアされるも、エリア右に流れたボールを六平が拾ってダイレクトでシュート。松澤がこぼしたボールがゴールに向かっていくも、戻ったDFがかろうじでクリアする。
        73分、中央。今井が中央の六平とのワンツーで右サイドを突破し、中へクロス。澤田がヘッドも勢いなくGKに。

        試合は押している。ただ、細見が「ペースを掴んでいたけど、僕らは逆行に強いチーム。
        決められない時間が続くうちにイヤな予感がしていた」と振り返った形が現実になってしまう。
        76分、右サイドでスローインを受けた六平から野村がボールを奪うとそのまま榎本へとパス。
        素早く前線右へとスルーパスを送る。反応したのは近藤貴。素早いドリブルで残っていた木下に挑むもこれは木下が倒れながらもブロック。こぼれ球が左サイドへと流れていく。ここで攻撃は止まらない。
        このボールを三竿が拾い、タメをつくり、中から左サイド深い位置へ流れてきた島田へとパス。
        ダイレクトで上げたクロスは勢いなく相手DFにクリアされてしまうが、近藤貴がPA前からダイレクトで打ち返す。
        ミートこそしなかったものの、ゴール前の近藤洋の足元に入り、
        再度放ったシュートがGKの隅を抜けて早稲田が先制する。
        終了が近づく中、中央は次々に選手を入替え、4-0-6ともとれる布陣をとってパワープレーを実行。
        90分、中央。ゴールまで約20m。中央でのGK。安が右隅に強烈なシュートを放つも、松澤が左手一本で弾きCKに。
        最後まで中央が攻める展開ながらも、粘って1チャンスを物にした早稲田が準決勝進出を決めた。

        中央大学 白須真介監督
        「これがサッカーって感じですね。勝たなきゃ意味がない。でも、やることはやったし、選手たちは言ったことに対してどんどんトライしてくれたので、僕自身に後悔はないです。ただ、決め切れなかったってことが逆にもっとこれから我々が質を高めないと相手に近づけない部分だと思うので、勉強になりました。うちが悪かったというより、早稲田さんが良かった」
        「僕は須佐さんとやりたかったんですよ。実は11年前、僕が4年生の時に阪南とやって、負けたんですよ。
        だからその時の借りをと思ったんですけど… 残念ですね」

        早稲田大学 古賀聡監督
        「うちが出来ることはやり切った。ここ数年低迷期が続いていますが、今年の4年生に関しては非常に力がある選手、真面目でリーダーシップがとれる人間が集まったので、チームの団結力という力になっていると思います。
        下級生も含めて、団結して刺激しあってる関係ですね」

        総理大臣杯準々決勝 阪南大学 対 青山学院大学

        2012.07.12.Thu

          蒸し暑い大阪で、5日で3試合。しかも、前試合では5/8が延長、またはPK戦までもつれ込むという消耗戦が続く今大会。準々決勝を勝ち抜いたのそんな過酷な状況を苦にしない選手たちだった。
          阪南大学
           11泉澤仁③ 
           18奥野将平④ 
          28成田恭輔②9可児壮隆③
          8窪田良③12谷本泰基④
          3二見宏志③19飯尾竜太朗④
          6本多勇喜④35朴賛友 ②
           21原田直樹③ 
          11武富尚紀③ 18関谷祐②
          19石沢哲也③27荒木大吾①
          5白井悠太③10木澤純平③
          6藪裕史朗④2御牧考介④
          22中村周平③14中村祥太③
           12若尾直道④ 
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          1試合目、阪南大対関東2部の青山学院大との一戦は序盤から阪南が試合を支配し、進んでいく。
          まずは5分、阪南。原田が相手クロスをキャッチすると素早くスローで右サイドの飯尾へ。
          すばやく縦のスペースへフィードを入れて、抜け出した泉澤がシュートを打つも枠の右。
          9分、青学。荒木が関谷とのワンツーで右サイドを抜けて中へパス。
          関谷がフリーで抜けに出るもホール前で混戦となり、キャッチのため飛び込んだGKにファールを与えてしまう。
          11分、阪南。エリア中央で窪田がボール奪い、左サイドの成田へとパス。
          受けた成田がDFの間を通して、反対サイドの泉澤へとボールが流れる。
          素早い相手DFに寄せられるも粘って中へ折り返しを狙ったが、味方と合わず。
          17分、阪南。中央で谷本から奥野へと繋いでPA左の泉澤。強烈なシュートを放つもGKの正面。
          20分、阪南。成田が中央でボールを受けて、右サイドへとパス。細かいパスワークで相手の隙をうかがうも、出しどころが無く、中へとリターン。成田が35m付近からロングで左上を狙ったがGKが弾き、CKに。

          立ち上がり、須佐徹太郎監督が「感覚が悪いのにパスしたり、ぶちあてたりして、
          相手の特徴を出させそうな部分があった」と振り返ったようにボールを持つものの、細かい部分でのズレが生じ、ボールロスから縦への攻撃を仕掛けられる、自陣での回しを狙われる場面があった。
          ただ、「相手に電光石火みたいなのが無くて良かった」(須佐監督)と青学のスイッチが入る前にブロックを敷けたことと本多が前への強さを生かし、前線へ入ってすぐに潰せていたため守備が破綻する気配もない。
          前半5分頃から阪南がしっかり自らのペースを保って、試合を進める。

          23分、阪南。右サイドの飯尾の縦フィードから外へ流れてきた泉澤へ。
          前は向けなかったがPA右で粘って中へ浮き球のパス。ゴール前の奥野がシュートも沸くの上。
          26分、阪南。PA手前でFKをゲット。ボール前には窪田と可児。
          「可児辞めろと言おうと思った瞬間に可児が蹴っちゃった」試合後、笑いながら振り返ったものの、緩やかに左上隅へと飛んだボールはGKの手に触れたものの、ネットを揺らし、先制点となった。
          続く、27分にも阪南が左CK。可児がショートで出したボールを成田がダイレクトで返し、中へとクロス。
          ゴール前で二見が剃りたての頭で合わせて、阪南が2点目を奪う。
          34分、青学。後方から繋いで運んだボールをハーフウェーライン超えた所で白井。
          相手DFに囲まれるもワンツーで強引に抜け出し、ロングシュートを狙うも枠を捕らえず。
          35分、阪南。右サイドでのスローインから可児。中の奥野へと繋いで窪田がロングシュート。GKが弾きCKに。
          36分、阪南。自陣でのボール奪取から素早く前に運び、左サイドの成田からPA手前の奥野へ。ダイレクトでPA左に落としたボールに反応したのは後方から走り込んだ泉澤。右足で打ったシュートがゴール右に決まり3-0で前半終了。

          3点獲った阪南の攻撃は狙い通り。1トップに入ったのは小柄な泉澤。決して前線で身体を張れる選手ではないが、左右のスペースへと流れて、シュートへと持ち込むだけでなく、フィードを受けてポイントを作る。「デカいCB2人が仁にリスペクトしてくれて、ついていってくれた。そのおかげで中がスカスカになった」(須佐監督)。
          思い通りの狙いで進んでいただけに「前半のうちに後2点は獲れましたね」(須佐監督)という後悔も。

          52分、青学。右サイドでパスを繋いで運び荒木がカットインからミドル。
          53分、阪南。右サイド可児からオーバーラップしてきた飯尾。中へのクロスをゴール前で泉澤。
          相手DFを背負った状態から反転して、ループシュートを狙うも枠の上。
          57分、阪南。谷本から右へ出たボールを飯尾がダイレクトで中へクロス。可児が頭で合わせるもGKの正面。
          58分、青学。御牧が縦へフィード。関谷が右サイドタッチライン際で受けて中へパスを送るも武富と合わず。
          ここで阪南は、成田に代えて、FW工藤光輝③を投入。そのまま左MFに入る。
          70分、阪南。自陣でボールを奪い、素早く縦へと繋ぎ窪田が前へドリブル。左へ展開して、工藤に渡る。
          左CK付近から中へ入れたボールが風に乗ってゴール方面へ向かうもGKが弾きCKに。
          71分、阪南。中央の窪田から左サイドのスペースへ。工藤が抜けてGKとの1対1へと持ち込む。
          縦へスピードでかわしシュートを狙うも追いついたDFに当たってCKに。
          72分、青学。武富が右サイドから切り込んでシュートを狙うもGKの正面。
          75分、阪南。自陣でのカットから右サイドを繋いで前線へ。
          受けた途中出場のFW河田篤秀②がフワリと浮き球のシュートを狙うも左ポスト。
          77分、阪南。朴のクリアボールが前線へと通り、泉澤の下へ。右から切り込んでシュートもDFがブロック。
          左サイドへこぼれたボールを河田が拾ってシュートも枠の上。

          今大会、飛びぬけた個が少ない中で河田の見せているインパクトは絶大だ。
          1回戦では途中出場でわずか4つのプレーしかしていないのに、4つのチャンスを作り、1ゴール1アシスト。
          グンっと加速するスピードとパワフルな突破。上へ飛んでもブレない身体能力の高さ。
          怪我で辛い時期を過ごしたが、怪物ぶりが徐々に再び顔を見せつつある。

          85分、阪南。工藤が左サイドを1人で突破を図るも詰まって、後ろの窪田へとパス。
          左サイドへと戻し、河田へとリターン。PA左外からボディシェイプで相手をかわしシュートも枠の右。
          3-0で試合を終えて、阪南大が準決勝へと駒を進めた。

          総理大臣杯1回戦②

          2012.07.08.Sun
          2試合目です。次は九州の盟主・福岡大と北信越の強豪・新潟医療福祉大との一戦。


            福岡大学
             20岸田和人④ 
             8清武功暉④ 
            15平田拳一朗③7田中智大④
            19田村友②14岸田翔平④
            5金橋淳③6伊賀上竜希③
            30大武峻③4牟田雄祐④
             16藤嶋栄介③ 

            新潟医療福祉大学
            18池田正志① 9中田大貴②
            8見田薫②17小底朝陽①
            7江原拓也②14鈴木裕明④
            5中村樹②15釣巻翔真④
            6山崎亮輔④13志田俊明③
             1横山卓司④ 

            序盤から完全に福岡大のペース。日差しを考慮し、福岡大のゴール裏へ回ったものの、こっちにほとんど来ない。
            4分、福岡大。岸田翔がハーフウェーラインからロングシュート。
            GKが弾いたボールを岸田和が反応するもGKが交錯し、ファールをとられてしまう。
            8分、福岡大。右CKをクリアされるも、PA左外でダイレクトで打ち返す。枠の右。
            福岡大は完全にワンサイドもゴール前でのアイディアが足りず。
            シュートはゴール前の密集地を避けた遠目からの物が多い。
            押し込むものの1点が遠いまま試合が進んだ25分、右サイドを突破した清武から中へクロス。
            PA左で受けた田中が中へ入れたボールを岸田和が押し込んで福岡大が先制する。
            35分、福岡大。岸田和が倒され、PA前でFKを獲得。清武が直接右上を狙うもポストバーに当たってラインを割る。
            40分、福岡大。ハーフウェーライン中央田村からのパスを相手陣内真ん中で田中。
            素早いターンからゴール前にスルーパス。抜け出した岸田和がゴール前でGKより先に触る。
            左に流れながら、GKをかわして無人のゴールに流し込んで2点を獲得。前半を終える。

            清武弟どうかな?と注意深く見守る中、存在感を見せたのは彼の同期の岸田ツインズ。
            1トップに入った和人は鋭い抜け出しと泥臭さで前線の基点に。
            翔平は本来サイドの選手ながらもボランチに入った、
            前への飛び出しで積極的にシュートを狙って脅威になっていた。
            1年ながら10番を背負う稲葉修土、ユニバ代表の山崎凌吾。
            彼らのポジションには強力なライバルがいる。コンスタントな出場機会は掴めていないっぽいが、ここぞという所でこういった選手たちが結果を残せるというのは選手層の厚さを感じさせるシーンであった。
            岐阜経済大学
             11緑悟④ 
            16尾崎亮真④14勝野賢人③
            21橋詰健史④18岡田啓利②
             6河本翔太② 
            22篠原達巳③2粟根大喜④
            3鈴木貴登④5内田照人④
             1井上滉平④ 

            高知大学
            20有馬潤② 11三輪雄祐④
            10竹内宏次朗④7中田龍吾④
            13原田亮②8渡部亮武③
            14塚本諒③3赤木俊秀④
            4山部晃④22帷智行①
             21福島佑京① 

            後半は高知大対岐阜経済大の試合へ。前半は両チーム、FKを直接決めて1対1で折り返し。
            前から果敢に仕掛ける岐阜経済大のプレスに高知大は苦しんでいたが、
            50分、原田の左CKを山部が頭で合わせて逆転に成功。62分にも右サイド中田がDF裏にフィードを入れる。
            このボールが混戦となり、こぼれたボールを途中出場のFW植木二朗④が決めて突き放しに成功。
            これで糸が切れたか、岐阜経済大は運動量が落ちた結果プレスが利かなくなり、高知大が押し込む時間が増える。
            85分、高知大。中央左寄りでのFKを途中出場のFW福本圭④が右足で決めて4点目。
            83分にも左サイドを上がった塚本がDF裏へパスを入れ、抜け出した福本がGK前でコースを変えて5点目ゲット。
            終わってみれば5対1という大差で試合を終えた。

            高知大・野地照樹監督
            Q.試合を振り返って
            「2トップの2人(三輪と有馬)が調子良かったので、使ってみたいとレギュラーに代えて使ってみた。
            調子良いし、本当は期待してたんだけど、“期待はしてないよ”って言い方をしながら、思う存分やってくれと送り出した。不安は不安だらけでしたよ。彼らの持ち味はシュートなのに打たないし、“お前ら負けに来たの”って位ジレったいし。変なFK与えてゴールも決められて。それで取り返したから、気持ちの上で落ち着いて、後半なんとかできた。試合前から2人が機能するかしないかが鍵になると思っていた。本当は後の方(福本、植木)が良いと思っていたんですよ。本来は2人を先に出して、例えば有馬なんかはスピードあるんで後半に入れてと。でも、悩んだから学生たちに決めさせたんです。でも、2人が入ってちょっとやっぱり違いましたね。でも、スタートの2人も頑張っていたし、ダメじゃなかったですよ。全国大会、慣れない人工芝っていうのがやりにくかったのかな」

            Q.四国と全国の違い
            「僕たちが抜けてるってわけではないですよ。こっちは勝って当たり前という立場ですから、プレッシャーもいっぱいありますし。全国大会でやってやるぜという方が四国の田舎もんの僕らとしては力になるかもしれません」


            総理大臣杯1回戦①

            2012.07.08.Sun

              夏の大学王者を争う総理大臣杯。36回目の今大会は従来の16チームから32チームまで枠を拡大。
              大阪・兵庫での分散開催から、1回戦はJ-GREEN堺での集中開催へと変更された。
              1回戦は普段観れないチームを中心に前後半半分ずつだらりと観戦。
              専修大学
               19大西佑亮④ 
               7長澤和輝③ 
              11牧内慶太④10仲川輝人②
              8下田北斗③29本名正太朗③
              23萩間大樹①2北爪健吾②
              5栗山直樹④3鈴木雄也④
               1福島春樹① 

              日本経済大学
               14山中一輝② 
              10野村直輝③11和泉友弥③
              12伊藤卓①6上里成樹③
               5井原伸太郎③ 
              4須子輝太郎②2青木利博③
              3大山将④15倉富裕也①
               1中村圭佑③ 

              最初に選んだのは去年のインカレ王者専修大学と日本経済大との一戦は開始から力で上回る専修が試合を進める。
              9分、DFラインでのボール回しから右サイドの大きなスペースへとスルーパス。
              北爪が一気に駆け上がって中へクロス。PA左で牧内が受けて、シュートを打つもGKの正面。
              10分、9分のシーンと同じくDFラインでのボール回しから右サイドのスペースへとスルーパス。
              北爪が上がってCK付近で受ける。コースを切られていたため、フォローに入った本名へとマイナスのパス。
              ここからエリア中央の下田へと預ける。ゴール距離までの距離は約25m。
              ファーストタッチで左へおき、冷静に放ったミドルシュートがネットを揺らし専修が先制する。
              得点後も専修の勢いは止まらない。12分、自陣左の萩間からハーフウェーラインの下田へとパス。
              下田は素早く前を向き、縦へ鋭いパスを入れる。このボールに牧内が抜け出すも、素早く寄せたDFに切られ、萩間へとバックパス。牧内が素早く相手DF裏に抜けてリターンを受けるも判定はオフサイド。
              24分、エリア左でのFK。フワリとしたボールがPA右で待つ栗山に当たるも枠の右。
              34分、相手のクリアを鈴木が自陣で拾って、前に出て左へパス。素早くボールを回すも左サイドを切られ、中へとパスを送る。受けたのは下田。ゴールから距離があるものの、DFの寄せが遅れたのを見るとシュートを狙う。
              低く飛んだボールがDFの間を抜けて、PA中央の長澤に渡るもトラップが大きくGKがキャッチ。
              40分、左サイドで受けた下田から深い位置の牧内へとパス。ダイレクトで下田へと戻すと、これを再びダイレクトでゴール前へとスルーパス。ゴール前の密集の中でマークを外した長澤が右足でコースを代えて、2点目を奪う。
              終了間際の44分にも、交代で入ったMF星野有亮②が右サイドのスペースへとスルーパス。
              北爪が駆け上がって中へクロスを入れる。ゴール前で長澤が右足で合わせるもGKがブロック。
              こぼれ球を牧内が拾い、素早くPA右の長澤へ送り再びゴールを狙ったもののGKの正面。前半が終了する。

              タレント揃いの専修の中でひと際輝くのがボランチの下田。
              わずかな隙間を通すスルーパスと中距離、長距離のフィードを的確に通す、正確な左足が彼の武器。
              チームのスタイルも彼による部分が多い。ポゼッションの基点、人の配置が完全に左寄り。
              彼を基点に細かくシンプルに左サイドで回し、相手DFを寄せた所でポカンと空いたスペースへ蹴り込み、
              北爪のオーバーラップを生かす。左は中盤での細かい回しで相手DFを前に出し、裏のスペースを牧内が突く。
              両サイドからの折り返しを待つのは大西、仲川、長澤の3枚。190cmの大西の周りを小柄な仲川、長澤の2人がちょこまか衛星的に動きまわる。4-2-3-1の布陣だが、攻のスイッチが入ると3-4-3に近い。
              今大会でも攻撃の破壊力は屈指。守備でも栗山ら好選手らをそろえるだけに優勝候補の一つで間違いないだろう。

              鹿屋体育大学
              30湯浅寿紀① 3粕川正樹③
              10小谷健悟②13村川大輔③
              6福田晃斗②4代田敦資③
              26下坂晃成①15込山友③
              5坂井達弥④7坂田良太③
               1井上亮太④ 

              駒澤大学
              9山本大貴③ 5宮城雅史④
              10湯澤洋介④11小牧成亘②
              6若山瞭太③8碓井鉄平③
              3田中雄一③16大木暁②
              27嶋谷昇大①4三澤祥馬④
               1大石健太③ 

              後半は鹿屋体育大と駒澤大へと移動。インカレ、総体ともに優勝経験のある名門・駒澤だが、去年は不振にあえぎ、2部へと降格。今年は1部復帰とともに、総理大臣杯での優勝に挑む。

              1対1で前半を終えた両チームだが、後半に入ってからは攻め手を欠き、単調なペースで試合が進む。
              駒澤は伝統とも言える前線への蹴り込みを目指したパワーサッカー。
              自陣でボールを奪うと、素早く前線へ蹴り込み、ゴール前まではボールを運ぶものの、
              秋田浩一監督が「人任せになってしまう部分がある。これでいいかとなってしまっている」と
              反省点を述べたように蹴った後の押し上げが薄く前線の単独突破に頼ってしまい、シュートまで持ち込めない。
              次第に流れは鹿屋へと傾きだす。61分、FKがPA左へと繋ぎ、混戦となったボールを
              粕川がフリーでシュート。決定的な場面もGKが弾いてなんとかCKに持ち込む。
              62分、鹿屋の左CK。相手DFが弾いたボールをゴール前で代田がシュート。DFが防ぎ足を伸ばしクリアしたボールが左CKへと戻り、再び中へクロス。低く入ったボールを坂田が頭であわすも枠をわずかに捕らえず。
              64分、駒澤。大木が2枚目のイエローを受けて、退場に。
              65分、込山と代わって入ったMF大山直哉③が右サイドを抜けてゴール前へ低いクロスを入れる。
              粕川がPA左で受けてゴール前に落とし、走りこんだ下坂がシュートを打つも枠を大きくそらす。
              蹴り込む駒澤に対し、鹿屋は後方からきっちり繋いでラインをコンパクトに保って前に出る。
              数で優位性を作るため、防がれても、2次、3次で攻撃を仕掛けていく。
              81分、駒澤。相手のパスを碓井が奪ってドリブルで前線。右サイドへ出す素振りから左へ大きく展開する。
              つられたDFを他所に受けた湯澤が速さを生かしたドリブルで切り込んでシュート。
              左上のいいコースを突くもGKの井上が好反応を見せて、CKに。
              85分、鹿屋。後方からのグラウンダーのパスが前線右の小谷へと渡る。
              カットインを狙うもいけず中へとパス。粕川へと渡り、PA左,途中出場のDF岩崎司③へ。
              ここでタメを作り、後方から駆け上がった下坂へと預けて、中へとクロス。
              ゴール前でFW原亮平①がヘッドであわすもポストに当たってラインを割る。
              このままPK戦へ突入かと思われた90分、駒澤。田中が蹴った左CKをニアで若山がヘッドで合わせて
              勝ち越し点をゲット。かろうじで勝利を掴んで2回戦へと駒を進めた。

              秋田浩一監督

              Q.試合を振り返って
              「うちの子たちはある程度頑張れる。暑くても走ろうとする。
              だから、後半うまく行けばいいかなと前半は0対0でも良いと思っていた」

              Q.ハーフタイムにはどんな指示を
              「次に対しての準備が遅いからセカンドボールを拾えなかったので、責任を持ってディフェンスをしろ。ポジションと準備を早くとって、次の動き出しをしろと伝えた。相手の足がちょっと止まった所でそれをするとゴール前にボールが早く行くようになって、チャンスの数が増える。ゴールの匂いも増えるんじゃないかと」

              Q.セットプレーでの得点に関して
              「こっちサイド(右からのCK)は得点シーンに限らずたくさん作れるかなと思っていた。
              ボールが早くてうまく通れば可能性あるなと思っていたけど、まさか若山がとるとは思っていなかった(笑)」

              Q.この暑さが試合に影響する部分は
              「すると思います。昔みたい暑かれば暑いほど強さを見せるというわけにはいきませんけど、うちの選手は走れる。」

              Q.運動量の多さと高さのあるFWというイメージがありますが
              「今は強いFWがいないので、2列目からの飛び出しと両サイドからの突破をしっかり繰り返している。
              もちろんダメじゃないですけど、10本中9本決めれるようなFWではないので。
              ボールを速く正確に運ぶことが出きればいいなと思います。サイドバックからサイドハーフまでビシっと早いボールをつけれればそこから崩せる。ただ、その辺の正確さはザンネンながら少し欠いてしまいましたね」

              Q.今日、評価できる部分は
              「諦めないでやっていたんじゃないですか。多少ダメな子もたくさんいましたけど、DFラインは頑張っていたと思います」
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